コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第268回 新しいものがいいに決まっている

本日の手芸部
Uさんがブックオフで、
手芸部部室(うちのリビングだけど)の
ソファに置いてある
居眠りベア・クッションが掲載された
『おしゃれ工房』を見つけたという。

10年以上前の号じゃないの!
そんなもんをわざわざ見つける
UさんもUさんだよなあ。

そのUさんは昨年末、レトロ雑貨店で
足踏みミシンを2万5千円で買った。
店側は、縫えるかどうかは
保証しないといったという。

ちらしで知った
ミシン修理店さんに電話して
縫えるようになるかどうか
見に来てもらったという。
ちらしには、
古い足踏みでも修理しますと
書いてあったらしい。

やって来た修理の男性は、
ミシンをいくらで買ったか聞き、
修理代は1万5千円以上、
3万円くらいかかる可能性もある。
結局5万円くらいかかるから
新しいミシンを買ったほうがいい、
修理して使えるようになったとしても、
もう足踏みミシンの部品なんてないし、
古いものより新しいものがいいに決まっている、
といったという。

私が愛用しているミシンは、
25年くらい前に買った職業用ミシンだ。
不調になったのはたったいちど。
それも自分以外の人に使わせちゃったときで、
確か、10数年前くらいだった。
修理の人を頼んだ。

やって来た修理の女性はすぐに
「これは直せない」といった。
そのミシンを何年くらい使っているか聞いて、
15年くらいだというと、
ミシンの寿命は15年くらいだといい、
新しいミシンの購入をすすめた。

(ちなみに、25年くらいたった現在も
私のミシンは快適に動き、
縫い目もきれいだ。)

私は、
プロならできるはずだといった。
女性はできないを繰り返した。
押し問答して私は、
じゃあ結果的にできなくてもいいから、
私の目の前でトライしてみてほしいといった。

女性は少し考えて、
やってみるといった。
でも、
時間がかかるかもしれないし、
作業を見ていられると気が散るから
離れていてほしいといった。

30分くらいだったか、
ミシンは直った。
代金は1万5千円。
修理を終えた女性は、
新発売だという数十万円の
ロックミシンの売り込みをはじめた。

Uさんが買った足踏みミシンが
どんな状態か正確にはわからないので
なんともいえないが、

古いものより新しいものがいいに決まっている、

このセリフがウソだということだけは
断言できる。
ミシンに限らず……。

おすすめのミシンの修理店さん、
あったら教えてください↓
info@kureyan.com

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(発行:日本文芸社
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 編集協力:ツルシカズヒコ

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『裁縫女子』(リトルモア)のインタビューなど】

雑誌『hito(ヒト)』3号

「サイゾーウーマン」

●歌人の枡野浩一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/recorded/12750111

●写真家の大野純一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/channel/ohnojunichi

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』(リトルモア)書評↓
http://bit.ly/fHvj35

●『裁縫女子』は↓で最初の4ページが読めます(無料)。
http://xfs.jp/yVaxt

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http://www.youtube.com/user/watanabe3kou