コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第371回 ヨークつきプリーツスカート東京の巻

カタログハウスの教室、東京店の巻を
終えて帰ってまいりましたー。
課題は先週の大阪と同じ
ヨークつきプリーツスカート。

大阪と比べて東京は地味だったねー。
毎回そうとも限らないんだけど、
今回のスカートは、東京のほうが
無地の人が多かった。

なので、
参加者は19名だったんだけど、
写真はちょっと少なめ↓

7/28カタログハウス東京教室

で、参加者の方で
「無地のほうが縫い目が目立たないと
思ってたんですが違うんですね〜」
としきりに、
柄ものを選べばよかった
といって方がいました。

そうなんですよ、
柄もののほうが縫い目は目立ちません。

着る場合も同じで、
無地のほうが地味なように思えるけど、
実は柄もののほうが基本的には地味。
派手な柄ものはそりゃ派手だけどね。

ヨークつきプリーツスカート、
作品の写真アップが好評なようで、
型紙の通販希望のお問い合わせを
いただきました。
近日、コウ洋品店にて
取り扱い開始しますね。

さて、本日の参加者の中に、
スカートが完成したとき、
とっても感激していた人がおりました
(まあ、毎回いるけどね)。

その人は、
小物は作るんだけど
自分に洋服は作れないと思っていた、
しかも一日で作るなんて
できるわけがない、
と思っていたそうです。

昨日のコラムのつづきになるけど、
私が、アレのイヤなところは、
搾取構造で成り立っているところ。

自分に洋服が作れるわけがないと思っていた、
というのは、
そう思い込まされる仕組みが
存在しているということで、
その仕組みを搾取と呼んでいい
と私は思っている。

搾取はお金や時間の搾取だけではない。
人間と機械の違うところは
知的好奇心と創造力を
持っているところだと私は思うので、
知的好奇心と創造力を搾取する仕組みは
最も憎むべき搾取だと思う。

既成服の時代になる前、
テーラー出現の明治時代から
裁縫は将来不要になるものだと
考えられていた。

現在、安価で高品質な洋服は大量に存在する。
なのにどうして洋服を作りたい人がいるのか。
作ると楽しいと感じるのはなぜか。
どうして、さらにもうひとつ
作ってみたいと感じるのか。
次の作品を想像するとワクワクするのか。

「裁縫」は実用のためだけに
存在していたかのように思えて、
「裁縫」も創造力を
持っていたんじゃないだろうか。

人間だけでなく、
「裁縫」自身の創造力もまた
何かによって搾取されていたんだと
私は確信している。

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