コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第468回 旅に行く

スカパー!の
日本映画専門チャンネルで毎週観てた
「天皇の世紀」全26話が今日で完結。
いやあ、これはかなり面白かった。

こんなスゴい「映画」を
テレビが作ってた時代があったとは!
1973年製作ってことは、
あさま山荘事件の翌年かあ。
私にとってテレビは、
『ガッチャマン』とか
『ど根性ガエル』とかのアニメを
観るために存在するころでしたね。

「天皇の世紀」は、
大佛次郎の同名原作を元に作られた
ドキュメンタリー風の映画
って感じの番組なんだけど、
レポーターの伊丹十三が、
テーマと思われる「日本人とは何か、
日本人はなぜ歴史から学ばないのか」を
何度も繰り返し、
彼が日本や日本人に対して
ものすごおく腹を立ててるって
ビンビン伝わる。

ちなみに、
拙著『裁縫女子』(リトルモア)のテーマも
「日本人とは何か」であるつもり(小声で)。

で、今日の放送分に出て来た
浦上キリシタン流配事件
(浦上四番崩れ、とも)、
この事件は知らなかった。

江戸末期から明治初期にかけて、
長崎県浦上村のキリシタンが弾圧されて
津和野とかよその地へ
流されて壮絶な拷問を受けた
って事件なんだけど、
キリシタンの人々は流されることを
「旅に行く」って言ってたんだって。

その話聞いて「あっ」って思った。

うちの田舎では、
母や祖母が東京とかよその土地で
暮らしてる人のことを
「旅に行ってる」って言ってたのよ。

ずうっと違和感があって、
ナゾだったんだよねえ。
タビって方言なのか?と思ってたくらい。

東京の大学に通ってた娘
(私のこと)のことも、
「旅行ってる」とか言うんだよ。
なんだアタシ、旅なんか行ってないぞ、
と思ってましたよ。

もしかして「旅に行く」って言い方は、
弾圧されたキリシタンの人たちだけが
使ったわけじゃなく、
生まれ育った場所をなんらかの事情で
出て暮らさなくてはいけなかった人が
使った言葉なんじゃないのかな。

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