コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第535回 25ans(ヴァンサンカン)

いやまあそりゃあ、
心配でたまらんですよ、正直。

いまから思えば、
先に起きた「悲しいお知らせ」なんて、
すでにして「ヘ」でもなくなってますわ。

とはいえ、
連日病院にコウせんせ付き添いって
豪華過ぎるだろ、
いや、
甘やかし過ぎ。

それにしても病院て、
わりと付き添いがいるもんなのね。
老人が多いってのもあるけど。

今日は、
お盆休みに入る前の金曜日なんで、
病院、混んでましたよお。
『25ans(ヴァンサンカン)』、
完全読破しちゃったもん。

年齢層高いスポットなんで、
いちばん多いのは病院の本で、
雑誌は週刊新潮(文春ではないのが
地域と顧客層を示唆している)だった。

キレーなもの見たい気分だったし、
あのスポット唯一のグラビア誌が
『25ans(ヴァンサンカン)』だったのは、
ナイス選択かも。

しかし、
どういう基準で
『25ans(ヴァンサンカン)』選んでるんだ。

久しぶりなんでかなり面白かったんだけど、
最初、「エレ女」ってのがわからなくて、
「えれじょ」って読むんだろうけど、
途中でエレガンスの略のエレだと気づいた。

エレミリタリーとかってのも登場するのだが、
エレガントなミリタリーってことらしい。

とはいえ、こう見えてアタシ、
イラストレーターとしての初仕事が婦人画報社で、
その関係で若いころは、
世界画報社の雑誌とかでわりと仕事してて、
セレブ系の女性雑誌はなじみあるのよ。

ていうか、あの手の雑誌は嫌いじゃない。
というか、見るものとしてはわりと好きで、
無人島に『すてきな奥さん』と
『25ans(ヴァンサンカン)』だけ置いてあったら、
絶対に『25ans(ヴァンサンカン)』を読む。

高価なものは本物なわけで、
裁縫女子的なポイントとしては、
セレブ雑誌は素材が本物なのがいい。

本物っていうのは、
ワンピースの素材が安い化繊じゃないとか、
綿でも良質な綿だとか、
ウールでも良質なウールだとか、
そういう意味ね。
本物は何がいいって発色!色よ色!
グラビアである意味。

まあね、
自分はその本物を買える余裕はないわけだが、
本物にはそれを「ダウンサイジング」して
自分流にデザインする楽しみがある。

まんまだとセレブ過ぎだが、
ここの膨らみを抑え、丈を長くして、
似た感じの安価な素材で作れば
アタシ好みになるわ、とかね。

最初から「ダウンサイジング」されてるものは、
ていうか、
正しくはそれってダウンサイジングじゃなくて、
単に「偽物」がデフォルトなだけでしょ。
偽物にはそれをダウンサイジングする
楽しみがない、という点で夢がない。

まあ、しかしな、
『25ans』見てダウンサイジングするのが
楽しくて夢あるだなんて、
ちっさい夢だなあ。


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