コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第707回 ハローキティ40周年記念ミシン


昨日の手芸部では、
問題児(笑)Tさんことナタリーに、
ミシンについてもいろいろ質問されました。

メーカー価格電動電子コンピューター、
どこの、いくらの、どれがいいか、
ホントよく質問されるんだけど、
「家庭用ミシン」である限りは、
どれ買っても同じ、がアタシの考え。

ミシンには工業用と家庭用があるんですが、
フツー、みなさんが思い浮かべるミシンが
家庭用ミシンです。
そこらへんに売ってるミシンていうか。

ミシンの「本来の形」は工業用です。
工業用が「使う」ためのミシンなら、
家庭用は「売る」ためのミシン。

工業用のミシンは道具だけど、
家庭用のミシンは家電、
と言ってもいいかも。

すべての家電がそうであるように、
家庭用ミシンも、価格に比例して
性能がよくなるわけではありません。

使用頻度の少ないオプション機能が増えて
それが価格に上乗せされるだけ。

道具としてのミシンの
本来の機能は直線縫いです。

直線縫いのクオリティを落として
「売る」ために開発されたのが
家庭用ミシンです。

家庭用ミシンの最大の特徴は、
針が横に動くこと。

直線縫いをきれいに行なうためには
針が動いてはいけない。
この理屈はわかるでしょ。

家庭用ミシンの針が横に動くのは、
ジグザグ縫いという機能のせいですが
(工業用ミシンは直線縫い専用)、
なぜジグザグ縫い機能を加えたかといえば、
ロックミシンの機能を代替させてるわけです。

プロが洋服を作るときは、
直線縫い専用ミシンである工業用ミシンと
ロックミシンを使います。

布は、切りっぱなしだと
ボロボロ端がほつれてきます。
ロックミシンは、
布端の始末専用のミシンです。

縫い合わせができる
ロックミシンもありますが。

ジグザグ縫いでも
布端の始末はできないことはない。
布の種類によってはヘーキですが、
ジグザグ縫いでの始末のクオリティは、
ロックミシンでの始末より低い。

ただ低いだけならまだしも、
ミシン糸の量を多く使い、
なおかつ作業時間がかかる。

「苦労」のわりに得るものが少ない、
というまるで資本主義社会での
持たざる庶民の賃金労働と
同じようなものなんです(笑。

そんなわけで、
どうせどれ買っても大差ないなら、
かわいいミシンを選ぶという手もあります。

夏に向けて、
いろいろ作りたくなる時期なのか。
中学時代の友人Aちゃんからも
ミシンを買いたいんだけど、
ってメールが届いておりました。

1960年代前半生まれのアタシたちは、
キティ世代でもありますが、
キティちゃんて今年40歳なのね!

キティラーだったAちゃんは、
この3月に発売開始された
40周年記念のキティ・ミシンが
超かわいいって。
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大きさは、通販生活の山﨑ミシンと
ほぼいっしょだし、
重さはキティのほうが1.4キロ重い。
コンピューターだし、
お値段もリーズナブルだし、
かなりいい感じです。

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 編集協力:ツルシカズヒコ