コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第36回 ヒイカのトマトソース

所用で中野へ。
中野へ行ったときは、ブロードウェイ地下にある生地屋『TOA』と、
同じ地下の肉屋さんと魚屋さんをのぞくことにしている。

肉屋の名前は知らない。
スーパーでは見かけない「豚肩中肉」という生姜焼きにするとおいしい、
というか、ポチがやたら気に入っている肉があるので、
400グラムくらいのパックを買う。
本当は250グラムくらいのが欲しいのだが、
少量パックはたいてい売り切れている。

魚屋の名前も知らない。
でも、なんか有名な魚屋らしく、以前、客のおばさんが店員さんに
「東京見物のバスツアーのルートにこの店も入ってるのよね」
と言っていた。
あれはたぶん、あの魚屋がというより、
ブロードウェイ自体がルートに含まれているんじゃないだろうか。
でも、あんなに客がいるんだから有名な店ではあるんだろう。

魚屋は火曜日が特売日らしく、今日はもうすごい人出だった。
ポチが、スパゲティが食べたいと言っていたので、
材料を物色した。あさりが目についたが、
「あさりはまだ身が小さい時期だから買っちゃダメだよ」
というポチの言葉を思い出した。
ポチは母親の実家が宮城県女川の漁師なので、魚介類にはうるさい。

スルメイカ(モンゴウイカだったか?)にしようか、
冷凍ホタテにしようかと迷ったあげく、ヒイカを買った。
ヒイカは体長5センチくらいの小さなイカ。
好き嫌いの多い私は、イカもあんまり好きじゃないのだが、
ヒイカはイカ臭くないしやわらかいし料理しやすいので好きだ。

豚肩中肉、ヒイカ以外にもいろいろ買ってしまい、
荷物が重くなったので、トマト缶を買うのがめんどうになって、
「カルディで、トマト缶、買っておいて」とメールする。
帰ったら、ホールがよかったのにダイスが買ってあった。
しかも1缶でいいのに2缶……。
いろいろ気をまわした結果らしいので許してあげる。

みじん切りのタマネギを炒めて、
トマト缶2缶と水1缶分とコンソメキューブ1個とローリエ1枚を
煮つめてトマトソースを作る。

ヒイカは、軟甲と目玉をとって、墨袋はとらない。
処理しているうちに墨が出てくるが、墨ごとバットに入れておく
(といっても体長5センチなのでたいした墨じゃないけど)。
私はイカ墨の入ったトマトソースが好きだ。

ニンニクと鷹の爪を炒めたフライパンにヒイカを投入し、
強火にして日本酒を加えてヒイカの色が変わったら、
トマトソースを入れる。ケチャップを少し加え、
ゆであがったスパゲティを入れて、ザッとかき混ぜて完成。
残りのトマトソースは冷凍する。
あー、おいしかった!