コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第52回 居眠り

電車やバスに乗るのが好きだっていうわりによく居眠りする。
とポチによく言われる。

京王よみうりランド駅から調布行きの各駅に乗った。
調布で新宿行きの各駅に乗り換えて、
つつじヶ丘駅で急行・本八幡行きに乗って、笹塚へ戻って来た。
わりあい短い時間ずつで乗り換えるのだが、
そのたびに私は居眠りしていたみたいで、
乗換えのたびに脇をこずかれた。

電車やバスの揺れ具合が眠気を誘うんだと思うのだが、
ひとりで乗っているときは居眠りしない。
最も心配なのは新幹線にひとりで乗るときだが、
大阪へ行くときなんかは、岡山か広島くらいまで
行ってしまうんじゃないかと毎回心配になる。
でも、ひとりのときは居眠りしないのだ。
乗り過ごしが心配で緊張して居眠りしないんだと思う。
ふたりだと安心して居眠りしてしまうんだろうか。

安心して居眠りするのなら、
机の前に座ると眠くなるのはなぜなんだろうか。
何に安心するのか。

中学生のときから机の前に座ると必ず眠くなった。
今もそうだけど、条件反射のようにいちど眠くなるのだ。
高校受験のときも大学受験のときもそうだった。

夕飯を食べてテレビを見ていると「そろそろ机に向かったら」と
おかあさんかおばあちゃんに言われて2階へ上がって、
9時くらいになると「お茶だよお」とおかあさんかおばあちゃんが
声をかけてくれて、でもいつも私は居眠りしているから
おかあさんかおばあちゃんが私の部屋まで上がってきて
「また寝てるっ」とこずいた。

下の茶の間へ降りていって、タジマヤのケーキか、
近所のおばちゃんがくれた亀田製菓かなんかのアラレか、
ブルボンのお菓子か、野沢温泉とかの温泉饅頭を食べて、
煎茶かコーヒーを飲んで、1時間くらいテレビを見て、
洋画劇場なら2時間くらい見て、
もういちど「そろそろ机に」と言われて2階へ上がった。

今度はなかなか眠くならない。
だから、オールナイトニッポンを第二部の半分くらいまで聞いていた。