コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第85回 かわいい「綿入れ」

「ソレイアードの綿入れ」ってどんなのですか?
というメールをいただいので、描いてみました。

「ソレイアードの綿入れ」の元ネタは、
手芸部に来てるBさんが去年の秋くらいかなあ、
台湾旅行で買って来たジャケットなんだけど、

Bさんがそれ風のを作りたいからって持って来て、
ほかの参加者と
「わあ、かわいい、私も作りたい」
「えー、私もー」(コウセンセ)ってなって、

「じゃあ、パターンを作るねえ」(コウセンセ)ってなって、
コウセンセーがなかなかパターン作りに着手できずに春になり、
ようやくできてAさんが第一号として製作しているわけなんです。

Aさんてばワガママでねえ、
生地はなんでもいいから「コウさん、探して」って。
ホントに私の趣味でいいのねって念書とって(ウソ)
探してみたんだけど、これがもういいのがなかなかなくて。

だいたい元ネタのは、綿が「真綿」で、まあつまり絹なわけね、
その感じがいいんで、布団屋さんに聞いてみるかとか言ってたんだけど、まあシンサレートでいいだろうってことになり、
それもすでに妥協の策だったんだけど、
表布の柄生地もねえ、いいなと思うのがないわけよ。

元ネタのはインド綿っぽい柄で、
薄さ的にもインド綿ボイルあたりがちょうどいい感じなの。
で、インド綿で探したんだけど、
時期的なのか、(私が)かわいい(と思う)柄がなくって。

インド綿柄をルーツとするソレイアードは
最初から候補にあったんだけど、
なんかソレイアードを使うのってウラギリじゃないですか、私的に。
ヒンディー語学科中退の親印派ですからね、私。
あ、意味不明ですか。ま、いいや。

ともかくそんなわけで、
ソレイアードはいつでもあるから最後の手にしようと考え、
引き続き探したんだけど、やっぱりなくて、
というほど探し歩いてないけど。

インド綿ボイル系は私の経験だと
夏の終わりくらいに出物がある場合があるんで
今年の秋くらいまで待とうかなあと思ったんだけど、
ママワガだから、Aさん、「早く作りたいよお」って言うのよっ。
もお、しようがないなあってことで、ソレイアードに落ち着いた。

袖を通せるとこまで出来て来たんで、
Aさんのサイズだと私にはやや小さいというか短いんだけど、
出来上がってきたらわりとかわいいのよ。
元ネタよりもかなり「綿入れ」感が強いんだけど、
それが妙にかわいいというか。
『初恋の来た道』っぽいっつうか。

「かわいい〜」
「ちょっと私にも着させて」
「えっ、わあ、かわいい〜」
オンナ同士で、世代を超越して、
コレを言い合うときほど至福の時はないですねえ。

ソレイアードの生地はマルシー関係がうるさいんで、
生地画像のアップは控えますが、
山吹色のは何種類かあるけど、
どれもわりと「綿入れ」向きだと思う。
赤いのもかわいいかも。