第2057回　着物リフォームは「安い」のか

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2019-03-19（火）

今日のコウ手芸部では、
Kさんの、
着物リフォームのワンピースが
完成しました↓

転職前の有給休暇中のKさん（20代）は、
２週間ほど集中的に参加したいということで、
上記作品がコウ手芸部での初作品です。

着物をリフォームするということで、
困難な点もありましたが、
なかなかうまく出来たと思います。

で、
なぜ着物をリフォームするのかを
聞いたところ、
「生地を買うより安いから」
ということでした。

着物は、古着物を箱買いしたもの
だということです。

箱買いした古着物を持ってくる人は
ときどきいて、
確かに、聞くと激安なんだけど、
個人的見解としては、
洋服をつくるには、
「労多くして…」ではないかと。

建設的なつくり方を習得するということよりも、
着物地の扱い方に労力を費やしてしまうので、
時間的なことも含めると、
トータルで見て「安い」のかどうか、
疑問です。

既製の古着物の素材は、
絹（かポリエステル）がほとんどですが、
絹の着物は手縫いが基本なので、
本来、ミシン縫いには向きません。

特に、ミシン初心者が洋服をつくるのに
絹の着物という素材は向きません。

また、ポリエステルなど化繊の生地は、
大量生産する縫製工場で
洋服をつくるのに使う素材なので、
これまた家庭用ミシンで
初心者が洋服をつくる素材としては
ベストな素材ではありません。

初心者が家庭用ミシンで洋服をつくるのに
ベストな素材は、おおまかには、
コットン、麻、ウールです。

着物リフォームの場合、
ほどく手間もかかります。
裁断もスムーズにはいきません。

反物の幅は決まっていて、
洋服用の生地より狭い幅なので、
つくり方も「もと着物」ということを
考えたものにしなければいけません。

まあ、確かに、
既成服の価格が安い現在、
「生地が高い」という人は多いですね。

確かに、一般的に知られている生地店さん
（名前をかけないとこが辛い）で
売られている生地は高い。

なぜ高いかといえば、少量売りだからでしょう。
あちらも商売なので仕方ないというか。

ハンドメイドがブームのようにいわれますが、
小物が大半で、
洋服をつくる人はごく少数だから、
生地店さんも大変でしょう。

洋服を家庭でつくる時代とちがって、
いまは、生地は「マニア」向けの商品だものね。

でも、既成服が大量生産されているから、
大量廃棄されている生地もあるということです。

というわけで、
じゃあ、コウ先生は、
安い生地をどこで買うのか、
と質問されましたので、
「手芸ナカムラ」とか、
と答えました。

「手芸ナカムラ」だけではないのですが、
ほかにも探せば
安く生地が買えるところはあります。

ただ、検索が、めんどうなんだよね。

リンクを貼ってほしいという要望が
多いので、貼りたいと思うのですが、
つくるものや好みもあるし、
まあ、いろいろ難しいことはありますね。

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