週刊ポチコラム:ポチことツルシカズヒコが雑誌批評などを書きます

伊藤野枝メモ 003「火つけ彦七」

創作だが、野枝が6歳ころ(1901年ごろ)に
北九州で実際に起こった事件をベースにしているのだろうか。
野枝自身の記憶にあることなのか、あるいは誰かから聞いた話なのか。

放火犯の彦七は被差別部落出身である。
それゆえに差別され、悲惨な人生を送った男の人生を
淡々と書いている。

「火つけ彦七」
●初出:『改造』1921年7月夏期臨時号掲載。
伊藤野枝年譜制作中