週刊ポチコラム:ポチことツルシカズヒコが雑誌批評などを書きます

vol.8 デジタルに関する僕の雑感

12月12日の日経新聞朝刊「文化」に、
「出版界に電子配信の波」という記事が載っていた。

12月13日の朝日新聞1面には「本の販売 21年ぶり2兆円割れ」、
「雑誌離れ加速」という記事が載っていた。

雑誌『出版ニュース』12月中旬号にも、
「デジタル出版の将来展望」という記事が載っている。

以下、僕の雑感です。

●もう「紙」はダメ、これからはデジタルしかない。そういうふうに迷走する日本人は多いのだろうな。

●純粋なデータは確かにデジタルで事足りる。いや、そっちの方が断然便利だ。

●デジタルに対応するために大わらわになっているのは既存の出版社であり、そいう業界と無縁のクレヤンには「対岸の火事」にすぎない。いや、むしろチャンス到来だ。

●電子書籍と紙の書籍、どっちでも読めるなら、紙の書籍を図書館で借りて読みます。

●そもそもパソコンの普及が革命なんですよね。パソコンというのは日本の会社とかサラリーマン的なモノから、人間を解放するツールなんですよね。それなのに会社組織を保ったままデジタルに対応するというのは本末転倒なのではないか。

●音楽や映画ならCDやDVDそのものはどうでもよくて、その中にあるデータがあればいいわけだから、デジタルでデータを売るというのは馴染むかもしれない。

●80年代でしたっけ? 『経済人類学』とかいう本があって、「経済」は必ずしも合理性だけに収束するものではなく、「蕩尽」という非合理な行動をするのが人類だって分析がありましたよね。読み捨てる本でも、やっぱり紙の本がしっくりくるというのが、人間にはあるのかも。