ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

異種交配

昨日、赤木洋一著『平凡パンチ1964』(平凡社新書)を、
読んだ勢いで、
同じ著者の『「アンアン」1970』(平凡社新書)を読み始めた。
両著とも再読なんだけれど、
「異種交配」という言葉が引っかかった。

これは清水達夫(当時の専務・副社長)という、
編集部門のトップが好きな雑誌編集手法で、
清水さんが『週刊平凡』創刊号の表紙に、
アナウンサーの高橋圭三と女優の団令子を、
起用した逸話が有名である。

清水達夫、「異種交配」、『週刊平凡』創刊号の表紙については、
すでに知ってはいたが、
清水さんの「異種交配」の最たるものが、
創刊当初の『アンアン』だったらしい。
『「アンアン」1970』を最初に読んだ際には、
そのことが僕の頭の中に残らなかったようだ。

『アンアン』がなぜ「異種交配」なのかというと、
『アンアン』はフランスの女性誌『エル』と提携していたので、
仏日のドッキングという意味で「異種交配」だったと、
赤木洋一氏は記述している。

ウ〜ン、そう言われればそうかとも思うが、
なんだかピンと来ないようなところもありますね。

ただし、雑誌の編集手法として「異種交配」は、
今だに有効であるとは思います。

『アンアン』の創刊は1970年3月3日。
『アンアン』はもうすぐ創刊40周年なんですね。