ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

荒井由美からの伝言

「これ、すごくおもしろいよ」とコウ編集部員。

これとは『宝島』1975年7月号の「荒井由美からの伝言」という、
見開き2頁の荒井由美のミニインタビュー記事である。
確かによくできている記事で、当時、ユーミンは多摩美の4年生。

インタビューの場所は渋谷・道玄坂の小さな甘味屋。
そこにユーミンは細い肩に大きなゴルフバッグを下げて、
入って来るのだった。

インタビューの核心はユーミンの個性といったあたりか。
四畳半フォーク的なものの対極にあるユーミンの個性である。
で、ユーミンはこんな発言をしている。

「誇張しなくちゃ個性なんてわからない、そんなとこあるでしょう」

フリーで生きていく人間にとって、
個性の誇張は不可欠のもので、
そのへんの巧拙が明暗を分けることになるのだろうか。

雑誌のリアルタイムのビビッドな資料価値って、
やっぱりすごいと思う。