伊藤野枝が自己正当化をしなかった理由

ポチのクレヤン編集長日記：ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

2016-06-03（金）

【あきらめない生き方　詳伝・伊藤野枝】連載中！
第233回〜235回をアップしました。

夫と子供ふたりを捨てて、
大杉との恋愛に走ったという、
野枝への世間の非難。

野枝はそうした世論に対抗できる
切り札を出すこともできるが、
敢えてそれをしないという
主旨のことを書いていますが、
それが何であるのかは
記していません。

たぶん、辻の不倫のことだと
私は思います。

これを公言すれば、少
なくても夫を捨てたことに対する、
自己正当化はできたでしょう。

自己正当化を敢えて
しなかった理由についても、
野枝はぼやかし気味に
書いていますが、
明確にはわかりません。

私が想像するに、
信頼を裏切られたとしても、
野枝には辻に対して恩義を
感じている部分があって、
恩を仇で返すようなことは
したくなかったのでしょう。

そして、辻の不倫の相手が
従妹ですから、
まあ、野枝といえども一族の恥に
なるようなことを
公言したくなかった
という理由もあったと思います。

※

ワタナベ・コウ漫画『動揺』（原作・伊藤野枝）、
アマゾンでも販売中です。
↓

新品価格
￥1,080から
(2016/3/13 21:04時点)

★ツルシカズヒコとワタナベ・コウの最新著作

★クレヤン放送局
http://bit.ly/f5S1Qz