ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

長嶋茂雄のすごさ

コウ、名古屋に旅立つ。
明日、開催される、
カタログハウス主催のソーイング教室の講師を務めるためだ。

家を出る間際になって、
「新幹線の中で読む本、何かない?」とコウに言われたので、
岩川隆著『キミは長島をみたか』(集英社文庫)を、
バッグの中に押し込んでやった。

キミは長島を見たか

同書は長嶋茂雄について書かれた本の中で、
おそらく最も優れた本である。
例のごとく岩川隆の丹念な取材と筆力がすばらしいのだが、
特に長嶋の「ユニークさ」を彷彿とさせる、
エピソードが満載されていて、読むたびに笑える。

たとえば、V9時代のキャンプで長嶋が渡米した際のエピソード。
同行した新聞記者に向かって、
「こっちの子は英語が上手いね」「外車が多いね」と、
平然と言い放ったという。

この発言から長嶋を、
ああやっぱり「天然ボケ」の人と解釈する人もいるだろうが、
僕はなんだか人並みはずれたすごさを感じる。