コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第2393回 人類滅亡まで90秒


Instagram



1月22日(土)は、
東京都豊島区の南大塚ホールで開催された 
「生誕120年没後90年記念
小林多喜二国際シンポジウムin東京2023」
に参加しました。

基調講演は、
東京大学名誉教授で
現在は和光学園理事長の
小森陽一さん↓

小林多喜二の唯一の新聞連載小説
「新女性気質(かたぎ)」
(のちに「安子」に改題)
についての講演でしたが、
文学研究って面白いんだなあと
思わせてくれる楽しい講演でした。

私は、シンポジウムパートに
作家の梅村愛子さんと
早稲田大学講師の楜沢健さんと
ともに登壇しました↓
司会は、評論家の北村隆志さん。

多喜二と同時代を生きた
伊藤千代子の漫画を描いたということで
呼ばれたわけですが、
文学は詳しくないので、
「素人」代表として、
シンプルな疑問などを発言しました。

3人の子供を育てるお母さんでもある
梅村さんは、今の学校教育の
「ゼロトレランス(不寛容)」ぶり
についても発言していて、
中学生くらいになると
完全にあきらめてるって。

大変なことになってるんだなと。

楜沢さんの発言で、
特に印象深かったのは、
イギリスの評論家、マーク・フィッシャー
「資本主義にかわる体制はないとして、
共産主義への展望を閉ざしてしまったことが
精神の病を増加させた」と書いていたという話。

いやああ、やっぱり、そうかって感じ。

フィッシャー自身も
自殺してしまったわけですが、
新自由主義を主導した
サッチャー首相を生んだイギリスで
生まれ育った評論家であればこその
絶望的卓見ですね。

苦しかったんだろうなああ。

私の勝手な理解の仕方なんだけど、
ある文学者が、
イギリスという国家体制は、
資本家と労働者が永遠に平行線で
決して交わらないものだと考える体制なのだ
と書いていて、
あー、それ、わかりやすい、
これで覚えておこう、
と思ったのでしたが、
その体制に無理があることは、
現代のイギリスの
政治的混乱、経済的混乱を見れば
明らかではないかと思うんだけど。

そのイギリスで絶望して死んだ評論家かあ。
つらいね。

経済格差を拡大し続け、
エネルギー問題も気候問題も解決できず
「人類滅亡まで90秒」に無策な資本主義が
最後のシステムだなんて恐ろしすぎる。

この危機感をバネに、
人類が生き延びられるようにしたいですね。

*  *  *  *
ロシアは戦争をやめろ!
#NOWARです!


コウ手芸部は、完全予約、前金制です。
概要をよく読んで、お申し込みください。


ワタナベ・コウの最新刊
『漫画 伊藤千代子の青春』はこちら↓

*************************

コウ先生のLINEスタンプ第3弾
「猫のマリコ」堂々発売中!

14
(↑クリックすると販売ページに飛びます)

*********************
コウ先生画、LINEスタンプ発売中です!
↓クリックすると購入ページにリンクします。
banner01_300px

banner02_300px

iPhoneでのLINEスタンプの買い方はこちらで!
 

*********************
コウ手芸部
コウ手芸部Google
ワタナベ・コウの子ども手芸教室
●FB裁縫女子宣言!
●FB「裁縫する女」と近代日本
ワタナベ・コウの楽天ROOM
クレヤン放送局

*********************