コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第266回 ミシン女子とアントワネット
ミシン女子ねえ、
言葉ヅラは悪い感じがするけど。
『裁縫女子宣言!』は
『ミシン女子宣言!』にしたほうが
もっと(!)売れるのだろうか。
というわけで、ミシン女子、
検索してみましたが、
「ミシン女子、いや男子も!」に
つっこませていただいても
よろしいでしょうか。
〈何しろ、扱いやすい!
ミシンってちょっとの進化が、
大きな使いやすさに
つながっているんですよね~〉
は、要注意、だと思う。
というより、ちょっとしたウソ、
だと思う。
ミシンは、
1970年あたり以降は、
進化するほど使いにくくなってる
不思議な道具なんです。
あ、いえ、
だと思います。
まあ、それはさておき、
私は現在、
自分の作る服のスタイルの
根っこを探るべく、
お勉強中なわけですが、
先日読了した
『アリスの服が着たい
ヴィクトリア朝児童文学と子供服の誕生』
(坂井妙子著/勁草書房)という本は
わりと面白かったよ。
パフスリーブや
ハイウエスト切り替えのワンピース、
セーラーカラーって、
イギリスという国がまだ強いんだぞ
というファンタジー
(日本語でいうと「ウソ」)を
捏造強化するための服装スタイルとして
リバイバル登場したみたいなのよ。
しかも、
子供服として流行らせて、
自分のうちの子は
イイ子ちゃんなんですよー
というファンタジー
(日本語でいうと「ウソ」)を
他人に見せびらかすためのスタイル
だったというんだから、
ステキでしょう。
そして、
イギリスのお話ですからね、
みんなが大好きな(笑)
リバティの話も出てくるよ〜。
といっても、
すでにワタナベ・コウさんが
「サイゾーウーマン」のインタビューで
話してるのと
要は同じことなんだけど。
いまは、
『アンティーク・レース-
16世紀~18世紀富と権力の象徴-改訂版』
(吉野真理著/里文出版)を
読んでるんだけど、
ルイ15世の愛人だった
ポンパドール婦人が持ってたレースが
マリー・アントワネットの手に渡り、
シンプル好みだったアントワネットが
その価値をわからず、
そこをつかれて、
アメリカ独立戦争を成功に導いた
なんとかってオトコの知恵で、
そのレースを欲したイギリス王妃の手に渡り、
そのレースの対価が独立戦争を勝利に導き、
アメリカが独立したから
フランス革命も成ったわけで、
ものすごく短くまとめると、
アントワネットが手放した
超かわいいレースのおかげで
アントワネットは首をはねられたってお話は
超面白かった。
その流れで昨晩は
映画『マリー・アントワネット』を
観たんですがねえ、
私にとっては、
ベルばらの数千分の1の面白さでした。
いや、数万分の1かも……。
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●ワタナベ・コウの漫画単行本第2弾
『節電女子』発売中!
(発行:日本文芸社/
企画:エム・エム・クリエーション/
編集協力:ツルシカズヒコ)
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【『裁縫女子』(リトルモア)のインタビューなど】
●雑誌『hito(ヒト)』3号
●歌人の枡野浩一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/recorded/12750111
●写真家の大野純一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/channel/ohnojunichi
●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』(リトルモア)書評↓
http://bit.ly/fHvj35
●『裁縫女子』は↓で最初の4ページが読めます(無料)。
http://xfs.jp/yVaxt
●YouTube 「クレヤン放送局」は↓
http://www.youtube.com/user/watanabe3kou