コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第377回 自分デザインのはじまり

コウ手芸部のフリーコースについて
某お問い合わせをいただいたので、
ここでも答えておきますね。

わりと多くの方が、実はどうかなと
思ってたりしそうな気もしてきたので。

手持ちの服から型どりしての制作を
教えてもらえますか?
という質問なんですが、
教えます、
いえ、バリバリ教えています。

そういう希望が多いからですが、
既成服メーカーなり
デザイナーさんにとっては
少々、いやかなり面白くない話かもしれず、
あんまりおおっぴらにしちゃいけないこと
のような気がするんだけど、
希望者の真の目的は単なる真似ではなく
(真似は不可能だし)、
もうちょっとこうしたい、
同じ型の布違いが欲しいけど売ってない、
あるいは、希望の型を絵とかでは
説明できない的なものなので、
私は問題ないと考えています。

デザイン権、みたいなものを
いう人もいるかもしれませんが、
そうするとデザインとはなにか、
っつう話になり、
そうすると話が長くなります、

ここではそれはハショり、
ともかく、まるまる同じものは
絶対に作れないという事実が
デザインの重要さを
むしろ教えてくれたりする、
ってことのほうを私は強調したいですね。

あとね、
私は、洋服というのは、
自分が大好きな分、
スゴいものだと思っているけど、
反面、わりとたいしたことないもの
だとも思っています。
だから、もっと解放されるべきではないかと。
だから、もっとみんな作ったらいいよと。
深くは改めて。

ま、つまり、
既成服から型どりして作るってことをやると、
なぜその服が高価なのか、あるいは
なぜかわいいのかを知ることにも
なったりするので
(それを説明しながら教えることになるので)
かえってすぐれたデザイナーの服って
やっぱスゴいわってことになります。

しかし、
ものすごく感服するデザインって
そうそうあるもんじゃありません。
特に洋服の場合。
なにせ、着るのは自分ですから。
自分のためにデザインされた既成服は
存在しない、ってのが最大の理由。

前に買った既成服の大きさやラインが
気に入ってるからといって
その服から型紙をとって作ったって、
そこには必ず
「もうちょっとこうしたい」が反映される。

それを私は、自分デザインのはじまり
と呼びたいですね。

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