コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第498回 習い事教室のトラブル第1位〈後編〉

さて私は、
大学在学中から10数年間、
家庭教師をやってました。

教えてたのは、おもに英語。
英語は、中1でデキないと
どんどんわからなくなっていく、
あとからの挽回が超キビシーッ課目。

手遅れに気づいたときには、
塾だけじゃどうにもならず、
受験する学年になっていきなり
家庭教師をつけてみたりする。
私が依頼される子らは、
そういう手遅れなパターンが多くてねえ。

ちなみに私は、
中3でbusを「バス」と読めない子を
教えた経験があります(なぜか自慢ぽく)。
最初は「ブス」って、
インネンつけとんのかって思ったけどね。

その子がめざしていたのは、
というか、
その子の親がめざしていたのは、
当時都内でいちばん偏差値の低い某高校。
そこもヤバいかもって
学校で言われたとかで、
教えてほしいと。

で、私はですね、
裁縫は誰でもデキる、
とつねづね言っているように、
勉強も誰でもデキると
いまは思っている。

高校くらいまでの
学校の勉強って意味で、
先生がひとり占めできれば、
の条件つきだけど。

『アルプスの少女ハイジ』の
ハイジもクララも、
決して頭よさそうじゃないけど、
ああして個人レッスンしてくれる
家庭教師がいるから、
なんか勉強デキてそうじゃない?

裁縫も勉強もやれば楽しい。
どっちも楽しいと感じるには、
自分にもデキるってことを
体験するのが近道だと思う。

学校の授業は、
みんながデキるように
仕組まれていない。

ひとりひとりが違うタイプの人間なのに
たったひとつの教え方でしか
教えてくれないんだもんね。

ひとりの先生が20人以上を
ひとつの方法で、
生徒全員がわかるように教えるのは無理。
身を持って断言できます。

その無理を承知でやってるって
言われたらそれまでだけど、
だからそういう仕組みの中で
デキなくてもあたりまえだって
言いたいわけね、コウせんせは。

デキる体験をするには、
先生をひとり占めするしかない。
それを実現したくて
習い事に行く人にとっては、
「先生をひとり占めしたい」は
当然の要求なわけで、
学校の仕組みの中では、
覚えられなかったことを
真に学びたいという気持ちがあって、
「あの人ヤだ」翻訳するところの
「先生をひとり占めしたい」という
「意見」が出て来るんじゃ……。

と、
考えてみたが、
単なるわがままだ、って説も
捨て切れん。
哲学とは堂々巡りすることなり。

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