コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第586回 ドヴォルジャークとデジタル教科書

現在取り組んでいる漫画のタイトルは
「ふもれすく」の予定なんですが。

「ふもれすく」は、辻潤が
虐殺された元妻、伊藤野枝を追悼して
書いたエッセイのタイトルです。

※青空文庫で読めます↓
ふもれすく

アルファベットだと HUMORESQUES 。
英語読みすると「ユーモレスク」で、
ドヴォルザーク(こちらも辻潤は
「ドヴォルシャック」と正しい発音に
近い表記をしている)の曲。

♪タッタララ タァリラ〜ラッ
タッリタッリタ〜リララ……

って感じの、
タイトルは知らなくても
「ああ あれかあ」って曲であります。

作曲家にはトンと疎いので、
ドヴォルザークの伝記くらい読んでおくかと思い、
子ども用の偉人伝を読みました。

子ども用の偉人伝てよく出来てるね。
写真や絵が大きくて多いし、
文字が大きいし、文章が簡潔だし、
ルビがふってあるし、
難しい単語には下に解説文がついてる。

たとえば「初演」、
音楽を初めて演奏すること、
という具合。

子ども用の本と言えば、
「デジタル教科書」ってやつが
進行中だそうですね。

某出版社から封書が届いていて、
「教科書会社から先生の著作物掲載の
許諾依頼がありましたら、
日本の未来が損なわれないよう、
その申し出を拒否して」ほしい
という内容でした。

電子書籍に関するお願いも同封されてた。
出版業界の危機的状況が
感じられる内容だった。

けど、「日本の未来が損なわれないよう」
にって部分はなんかヘンな感じがした。

いまの出版社って
売れれば何でもいいって本作りしてんじゃないの?
それが日本の未来のための本作りなのかよ。

それで自分たちが
数十年乗り切ってきたツケが
回って来てるだけじゃないの。

確実に売れる本だけ適当に作って、
売れてる作家に決してNOを言わず、
のうのうと定年までやり過ごそうとしている
出版社の社員たちのほうが
多いんじゃないすか。

日本の未来考えてる若者はいま、
出版社になんか入らないだろうし。

ゴー宣がどんなに売れてても
よしりんにNOと言って首伐られた編集者を
日本の未来を考えた編集者って言うんだよっ。
てめら、それを黙って見てただけじゃねえかっ。
なにが未来のためだ。

あ、失礼(笑。

お願いされてることの一面には
賛同できるとして、
電子書籍を含むインターネットの出現は、
「小さいもの」である
「発信したい個人」「本を作りたい個人」に
とってはよきものである。

「大きいもの」に面白いものなんて
あるわけがない、と言った映画監督も
いましたが。

暴利をむさぼってきた側面が
なくもない大きな出版社にとって危機でも、
「小さなもの」にとっては、
期待したい未来であることもある。

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