コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第701回 表現としての洋服作り
今日の手芸部では、Tさんに
「コウせんせに話してほしい内容」の意見とか、
聞いたりして。
Tさんは、手芸部に参加して
自分で服が作れるようになって、
「人生に喜びがひとつ増えました」
という名言を残してる人なわけだけど、
この前、大阪教室に参加してくれた人でも、
そんなことを言ってた人がいて。
冬の教室が初参加だった人で、
冬の課題だったノーカラージャケットを
生地違いで作ったのを着てて、
もうホント、うれしそうに
そのジャケットを着てて、
「せんせ、せんせ、作ったんですよー」って。
自分で洋服作れるなんて夢のようだと。
面白くて仕方ないと。
今までヒマでヒマで何もすることなかったのが、
人生にはじめて喜びができました、って。
興味ない人たちには、
なんておおげさな人たちなんだろう、
って感じかもしれないけど、
13歳から作ってるアタシにとっても、
その楽しさをどう言い表していいのか、
ずっとわからなかったんだけど、
おおげさと言われようが何だろうが、
「人生の喜び」が最も適切かも。
じゃあ、人生の喜びとは何か、
ってことになるんですが、
アタシの場合、
絵を「自分の構想で」描いてるときも
たまらなく楽しいので、
これはもう、
人生の喜びとは「表現」である、
でいんじゃないでしょうか。
13歳で洋服を作りはじめたときは、
背が高くて着られるかわいい服が売ってない、
がきっかけだったから、
その時点での洋服作りはアタシにとっても
「実用」だったわけですが、
それがだんだんハマっていて、
なんか単なる「実用」じゃないことに
気づかされていったんだね。
自己表現としての洋服作りって
いまだかつて「発見」されてなかったんじゃ?
で、
申し訳ないんだけれども、
いわゆるフツーの洋裁教室とかで
教えているのは「実用」なんだろうね。
東京教室に、前、参加してくれた
団塊の世代くらいの方が、
「今日はじめて洋裁が楽しいことだって知りました」
って帰りぎわに声をかけてくれたことがあって、
その方は、服飾の勉強もしてるようで、
専門的に勉強している人にとっては、
なおさら「実用」なんだよね、
洋服作りって。
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