コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第714回 『ホモセクシュアリティ』と秋冬ワンピ


諸事情で中断している
漫画『ふもれすく』第3話は、
1895年のオスカー・ワイルドの
有名な裁判からはじめようと
考えていたんですが(また描くけどっ!)、
だから、図書館行くとつい、
ワイルドやヴィクトリア朝関係の
書名が気になっちゃって。

そんなわけで、
『ホモセクシュアリティ』
(富山太佳夫監訳/弘文堂)、
読んじゃいました。

ワイルドと
ヴィクトリア朝には欠かせない
エドワード・カーペンター
(同性愛は同志愛だから
社会主義に活用しようと言った人)と
ハヴロック・エリス
(同性愛を精神病のひとつだとした人)
の訳文が掲載されています。

注;カッコ内はアタシの解釈。

ほかの本でだいたい
知ったような内容でしたが、
性癖や嗜好を具体的に、
おおまじめに語る論文って面白いね。

富山太佳夫氏は、
英文学の(たぶん有名な)研究者で、
『ダーウィンの世紀末』は、
面白くてハマりました。
書名と作家名の部分は、
ほとんどわからなかったけど(大笑。

ヴィクトリア朝、
つまり西洋、
つまり近代を理解するには、
「観察」と「推理」だってとこが
面白かったですね。

まあ、つまり、
かっこつけてた、
ウソついてた、ってことよ。
なあにが、ダンディズムだよ。

まあ、そんなわけで、
自分が「裁縫女子」であることの謎を
観察と推察で勝手に追求しだしたら、
良妻賢母思想にいきつき、
近代のウソに気づき、
ヴィクトリア朝の規範まで
いきついてしまったのであります。

いや、長い道のりでした。
そろそろ、在野の
良妻賢母思想研究家を
名乗ってもいいかな(笑。
下田歌子研究家、あらため。

女性学の古典と言われるらしい
『良妻賢母という規範』
(小山静子著/勁草書房)の序文に

〈良妻賢母思想が現実の社会において
どのように受け止められ、
機能していったのか、
女たちがそれをどのように受容
あるいは拒否したかといった、
いわば規範と実態の関連づけは
十分に行なっていない〉
と書いてあるんですが、
研究者による研究の限界は、
まさにそこだよねえ。

これ(規範と実際の関連づけ)は、
永遠に、研究者によっては
「十分に」行なわれえない、
とアタシは思うね。

昨日のワンピース
こんな感じに↓中心にタックとって、
ウールフラノ2色使いで作ったら
かわいいと思う(もう頭は秋冬かい!)。

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 編集協力:ツルシカズヒコ