コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第73回 ボーイッシュなんですね

手芸部に初参加した人に
「実物は、さばさばしてて、ボーイッシュなんですね」
と言われたことがある。

手芸部のページはコウドットコムにあるから、
その人はコウドットコムのトップページとかにある
例のベレーをかぶった私の自画イラストを見て
「もっと女らしい人なのかと思ってました」と確か言った。

あの自画イラストを見て「女らしい」ってどういうことだ。
不思議そうな顔をしてたらその人は、
「もっとこう、ぽっちゃりしてて」と確か言った。

私とポチはもう3年くらい新井に帰省していないのだが、
弟夫婦は毎年一回は帰省している。
先日、ポチが私の弟に会った。
ポチは弟に、
私の姪(妹の子ども)のユ(略称)とホ(略称)は
もうだいぶ大きくなったでしょうと聞いたらしい。
ユとホは新井の隣りの上越市に住んでいる。
この春、小学6年生になった。

弟は「ユは、なんだか女らしくなっちゃってね」
といまいましげに答えたという。
小さいときからユは自分で髪を結んだりしていて、
絵を描いたり手芸をしたりするのが好きだった。

なんてことを思い出していたら、
「それに比べて、ホはスレンダーになってボーイッシュになった」
と弟はポチに話したというのだ。
「女らしくなった」はどうやら「太った」ってことらしい。

ポチの話によると、
弟は女らしくなったユに関して「じっとりしてきて」
だったかそんな表現を使ったという。
「どういう意味かわかんないんだけど」とポチは言ったが、
私は意味がわかりました。

手芸部に初参加してナマのコウさんに会って
「ボーイッシュなんですね」と言った人も
「さばさばして」とわざわざ加えている。
面と向かって言っているわけだから
「いい意味」で「ボーイッシュなんですね」と言ったのだ。
そう言われれば喜ぶ、とも思っていたはず。
「手芸の先生らしくない」とか
「洋裁の先生らしくない」とかってセリフと同義語なわけね、
「ボーイッシュなんですね」!

「女らしい」に「(性格が)じっとりしている」
という意味があるのは私も知っていたが、
「女らしい」に「太っている」の意味があって、
転じて、さばさばしてない性格、の意味もあるとは
知らなかった。というか、気づいてなかった。
ウカツだった。