コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第1555回 才能というものは一つの義務である
府中市美術館で9/11まで開催中の
『画家・新海覚雄の軌跡』を観て来ました↓
新海覚雄(しんかい・かくお1904〜1968)は、
ドイツの女性画家、
ケーテ・コルヴィッツ(1867〜1945)の
反戦を訴えた作品を知って、
美術による社会運動活動に
目覚めたと言われる画家。
新海が、
立川市の砂川闘争や
石川県内灘での
米軍試射場建設反対運動を取材し、
無名の活動者たちを描いた絵や
スケッチが展示されていました。
対象の人物の熱を
そのまま絵として描くことが
できるんだなあと驚きました。
この新海覚雄展、
美術館での回顧展は今回がはじめて。
社会主義リアリズム絵画ということで、
美術館上層部からの圧力がかかって
開催があやぶれまれた時期もあったらしい。
というニュースをFacebookの
タイムラインで知ったんですが、
新海が影響を受けたという
ケーテ・コルヴィッツのほうは、
美術館があるというのに、
えらい違いですね。
さて、
ケーテ・コルヴィッツ、
ナチスに屈せず
反戦を訴えた版画家、彫刻家として
有名なので、
ご存知の方も多いでしょうが、
私自身は、
宮本百合子(1899〜1951)の
『獄中の手紙』で知りました。
『獄中の手紙』は、宮本百合子が、
巣鴨拘置所にいた宮本顕治に向けて
戦時中にかかわらず、
こんな花が咲いたとか
こういう本を読んだとか
おもいきっり希望に満ちた日々のあれこれを
書いた書簡集なんですが、
ケーテについては、
1941年1月の手紙の中に
ケーテの評伝を頼まれてうれしい
と報告する形で登場します。
宮本百合子によるケーテの評伝
『ケーテ・コルヴィッツの画業』は
青空文庫でも読めます。
この反戦作家の評伝が
1941年に書かれていたとはねええ。
ケーテがナチスの迫害にめげず、
反戦を訴える版画や彫刻を
作り続ける糧になった
叔父さんのセリフ
「才能というものは一つの義務である」は、
宮本百合子を支えた言葉でもあったようです。
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