コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第1555回 才能というものは一つの義務である


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府中市美術館で9/11まで開催中の
『画家・新海覚雄の軌跡』を観て来ました↓

20160828_ph04

新海覚雄(しんかい・かくお1904〜1968)は、
ドイツの女性画家、
ケーテ・コルヴィッツ(1867〜1945)の
反戦を訴えた作品を知って、
美術による社会運動活動に
目覚めたと言われる画家。

新海が、
立川市の砂川闘争や
石川県内灘での
米軍試射場建設反対運動を取材し、
無名の活動者たちを描いた絵や
スケッチが展示されていました。

対象の人物の熱を
そのまま絵として描くことが
できるんだなあと驚きました。

この新海覚雄展、
美術館での回顧展は今回がはじめて。

社会主義リアリズム絵画ということで、
美術館上層部からの圧力がかかって
開催があやぶれまれた時期もあったらしい。

というニュースをFacebookの
タイムラインで知ったんですが、
新海が影響を受けたという
ケーテ・コルヴィッツのほうは、
美術館があるというのに、
えらい違いですね。

20160828_ph03
(↑コウ先生の今日の刺繍)

さて、
ケーテ・コルヴィッツ、
ナチスに屈せず
反戦を訴えた版画家、彫刻家として
有名なので、
ご存知の方も多いでしょうが、
私自身は、
宮本百合子(1899〜1951)の
『獄中の手紙』で知りました。

『獄中の手紙』は、宮本百合子が、
巣鴨拘置所にいた宮本顕治に向けて
戦時中にかかわらず、
こんな花が咲いたとか
こういう本を読んだとか
おもいきっり希望に満ちた日々のあれこれを
書いた書簡集なんですが、
ケーテについては、
1941年1月の手紙の中に
ケーテの評伝を頼まれてうれしい
と報告する形で登場します。

宮本百合子によるケーテの評伝
『ケーテ・コルヴィッツの画業』
青空文庫でも読めます。

この反戦作家の評伝が
1941年に書かれていたとはねええ。

ケーテがナチスの迫害にめげず、
反戦を訴える版画や彫刻を
作り続ける糧になった
叔父さんのセリフ
「才能というものは一つの義務である」は、
宮本百合子を支えた言葉でもあったようです。

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