コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第2016回 こういうことはできるかな、と考える


Instagram



今日のコウ手芸部では、
今年2月から参加のKさんが、
今年最後のレッスンに際し、
「学生時代の家庭科の苦手意識が
なくなりました」とうれしそうに
言ってくれました。

前回のレッスンで、Kさんは、
製作中の作品にとりかかる前に
「教えてほしいことがあります」と言って、
自分にはえりぐりが広過ぎるという
プルオーバーのブラウスを取り出しました。

カットソーにジョーゼットを重ねて、
えりぐりにタックを寄せたデザインなんですが、
えりぐりを狭くすることはできるかどうか、
という質問でした。

今日のレッスンでは、
同じメーカーのもので、もうひとつ、
えりぐりが広過ぎるものがあるのですが、
修正できるかと聞いてきました。

今度のは、えりぐりが「スカラップ」に
なってるらしい。

どちらも、洋裁の専門家が見ればわかると思いますが、
「洋服をリメイクした洋服」と思われます。

タックやスカラップという手法を
あたかも「デザイン」のように作っているというか、
そういう「工夫」が「デザイン」なのだとも
いえるというか。

某デザイン学校創立者が書いてましたが、
売れなかった既製服をリメイクして、
もういちど売るという手法は、
1960年代くらい(ちょっとウロ覚え)から
あったようです。

数年前に偶然見たテレビでも、
アジアの国でミシンを踏んで
服をつくらされているおじさんが、
サイズの大きい既製のハーフパンツかなにかを
リメイクして別のパンツをつくるシーンを
見たことがあります。

おじさん自身がそう説明し、
テレビでもフツーに放送していたので、
隠して行われていることではなく、
既成服の「デザイン」のひとつなんでしょうね。

今日のKさんにも答えたんですが、
そうしてリメイクして売る方法が存在するように、
広過ぎるえりぐりは小さくできます。

ソーイングを教わってできることも増えたから、
解体してリメイクすることもできるよ、
と答えました。

苦手意識がなくなるということは、
こういうことはできるかな、
と考える機会が増えるということですね。

いいことだなあ。


最新刊『ワタナベ・コウの
日本共産党発見!!2』、絶賛発売中です↓

*********************
コウ先生の楽天お気に入りリスト↓
●着物JAPANリスト
●洋裁手芸リスト
●キッチン器リスト
●ミシンリスト
●猫リスト
●美容リスト
●食リスト
●靴リスト
●雑貨家具リスト
*************************

コウ先生のLINEスタンプ第3弾
「猫のマリコ」堂々発売中!

14
(↑クリックすると販売ページに飛びます)

*********************
コウ先生画、LINEスタンプ発売中です!
↓クリックすると購入ページにリンクします。
banner01_300px

banner02_300px

iPhoneでのLINEスタンプの買い方はこちらで!
 

*********************
コウ手芸部
コウ手芸部Google+
ワタナベ・コウの子ども手芸教室
●FB裁縫女子宣言!
●FB「裁縫する女」と近代日本
ワタナベ・コウの楽天myページ
クレヤン放送局

*********************

*********************
2014/10/21に開催された、
ワタナベ・コウの和光大学での講演
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス」の、
当日配布資料のpdfファイルです↓
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス
*********************
雑誌『hito(ヒト)』3号にインタビュー掲載

●「サイゾーウーマン」インタビュー↓
Mサイズ信仰、リバティ族……
裁縫したいオンナたちの虚栄とプライド

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』(リトルモア)書評↓
http://bit.ly/fHvj35