コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第2210回 複数のことを同時に考える


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ノーベル医学生理学賞の
山中伸弥京都大教授が
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情報発信しています。

●山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

「1年は続く可能性のある長いマラソンです」
から、落ち着いて行動しましょう。

今日のコウ手芸部では、
4月から小学4年生になるKさんの、
巾着袋とランチョンマットが完成しました↓

巾着袋についているリボンは、
バイアステープを利用したものです。

今日が2回目のレッスンのKさんなんですが、
驚いたのは、1人でバスに乗って来て、
帰りも1人でバスで帰って行ったこと。

9歳のKさん、
レッスンでも、大変落ち着いていて、
説明をきちんと聞いて、
ていねいに作業します。

というか、9歳って、もう大人と同じですね。
いや、大人が9歳と同じっていうか(苦笑。

ま、それはともかく、
大きめの巾着袋の入れ口部分に
まち針を止めて縫うとき、
まち針をよけながらミシンを縫うのは、
かなり難しいんですよ。

たいてい、まち針の先を手にあててしまいます。
(それで出現したのが、クリップ)

しかし、Kさん、
まち針のよけ方をいちど説明したら、
きちんとよけて、まち針を手にあてずに
縫っていました。

これはすごいことです!

ミシンをかけながら、
まっすぐ縫うことにも注意を払い、
同時に、まち針が手にあたらないように
注意しないといけないわけです。

ソーイングを始めた大人がよく言うセリフに、
「ソーイングって、複数のことを同時に
考えないといけないんですね」
というのがあります。

そう、ソーイングは、
複数のことに同時に注意を払わないと
いけません。

筒状になっているところを
まち針をよけながら縫う、というのは、
「筒」という「空間」を
「認識」しながら行う作業です。

その「空間」は縫い進むにしたがい、
変化します。

縫い進むごとに新たな「筒」になるわけです。

新しく出来る次の「筒」を予測して縫い進み、
次の「筒」でのまち針の位置を予測して、
針先を避けながら縫わなければいけないのです。

まあ、つまり、「変化」がある、
物事はずうっと同じではない、
と学習できていれば、
落ち着いて、その変化を
待ち構えていられるわけですね。

空間認識力は、一定訓練が必要で、
訓練によって身に付くものであり、
生まれつきのものではないと
いわれています。

一番好きな科目が「図工」というKさんなので、
空間認識の訓練が出来ているのかもしれません。

さらなる成長が楽しみです!


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