ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
下田歌子関連の雑誌記事
「裁縫女子2」4章の構成を思案中。
というわけで、本日も大宅文庫に行き
雑誌に掲載された下田歌子関連記事に
目を通してきました。
下田歌子関連記事が掲載されている
雑誌(40冊ぐらい)は
明治、大正、昭和、平成にわたっていて、
すごいスパンですね。
明治末発行の『サンデー毎日』には、
インタビュー記事も載ってました。
戦後昭和以降の記事には3パターンあるようです。
1)歴史発掘的な視点
2)男を惑わす妖婦としての視点
3)キャリアウーマンの始祖としての視点
1)に影響を与えたのは
1969年発行の松本清張『小説東京帝国大学』、
3)に影響を与えたのは1990年発行の
林真理子『ミカドの淑女』なのかな。
『ミカドの淑女』が注目されたのは
男女雇用機会均等法施行という
時代背景があったと推測しています。
3)のキャリアウーマンの始祖としての
視点の記事は女性誌に掲載されているのですが、
「わかりやすい」という点で
おおむね記事の質が高いです。
このへんが雑誌ジャーナリズムのよさですね。
しかし、この「わかりやすい」というのは
落とし穴でもあり、
気をつけなければいけないとも思いました。