ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

『第五福竜丸』

午後、下北沢へ(写真は下北沢駅南口)。
新規オープンしたDORAMAの会員になったので、
DVDをまとめ借りしてきました。

帰宅後、コウ編集部員と、
新藤兼人監督『第五福竜丸』(1959年)を観ました。
僕は20年ぐらい前にビデオで観ているんですが。

この作品を観ると、36年前に死んだ父親のことを思い出します。

第五福竜丸が被爆したのは1954年ですが、
僕の父親は当時、宮城県の保健所に勤務していて、
宮城県の漁港に水揚げされた、
「被爆マグロ」の検査をしていたらしいのです。

「らしい」というのは、当時、僕は生まれていないのですが、
当時「被爆マグロ」の検査をしていたと予測できる、
短歌を父親が詠んでいるのです。

その短歌は、
映画の中にも登場しますが、
ガイガーカウンター(放射線検知器)の反応を、
不安気に見つめる関係者の光景を詠んだもので、
父が遺したその短歌を僕が目に止めたのは、
僕が大学生のころだったろうか。
ともかく、父はそのときすでに死去していました。

それと、これは僕が幼少のころに実際に体験したことですが、
雨が降ると、「放射能の雨」の可能性があるから、
直接、雨に当たるなとよく大人に注意されたました。

東西冷戦下、核実験が世界的な問題になっていた時代だったんですね。
昭和30年代半ばぐらいの、僕の実体験です。

夜、校了に向けて、クレヤン11号の校正をやる。