ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

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本日のクレヤン編集部
映画鑑賞会は、
侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督作品を
録画ビデオで2作観ました。

まずは『戯夢人生』(93年)。
ウイキペディアによれば
〈侯孝賢(ホウ・シャオシェン)
映画の常連であり、
また台湾の伝統芸能である
人形芝居・布袋戯
(台湾語でボテヒ、
北京語でプータイシー)の
国宝的名手でもある李天祿
(リー・ティエンルー)の半生を、
彼自身の回想を元に描いている〉。

李天祿の個人史から見えてくる
日本統治下の台湾(1895-1945)を
描いているんですね。

李天祿本人も出演していて、
回想する場面がよかった。
李天祿が話す言葉に
時々日本語が混じるのだが、
ドキッとするんだよね。

そのあたり、
侯孝賢は日本統治下の
台湾の生き証人という
演出効果を狙っていたのだと思う。
突然、
ドキュメンタリーを入れ込む手法が憎い。

植民地化の下、
強制的に学ばされた外国語が
会話にさらっと出てくるところに、
支配する側と支配される側の
残酷な関係が垣間見えるのである。

2作目は『童年往事』(85年)。
外省人(戦後、
大陸から台湾に移住した中国人)
一家に育った侯孝賢の自伝的作品。
allcinemaの以下の分析は鋭いです。

〈(略)祖母や兄姉と暮らす阿孝は、
荒れた生活を送り、事件も起こすが、
やがて新たな現実に目覚め、
両親たちとは違う“台湾人”としての
アイデンティティを獲得していく。
(略)終りの方で、
父の遺書
(もちろん、大陸への望郷の念が綴ってある)を
読んで泣く姉をポカンと見つめる
主人公の表情がすなわち、
本作のエッセンスであろう。
鋭さを穏やかなノスタルジアに包み隠す、
侯一流の仕事だ〉

2作品とも、
引きのショットが素晴らしいです。

食事をするシーンも多い。
そこに民族固有の文化のベースが
見えてくるからだろう。
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ツルシカズヒコvs中森明夫対談(『週刊朝日』2010年7/2号)
「鈴木邦男の愛国問答」(第53回)
「鈴木邦男の愛国問答」(第55回)
『AERA』2010年7/19号に鈴木邦男さんの書評掲載
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