コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第402回 カビ説に一票

コウ手芸部(笹塚)
5日から始動してます!
今日は、薬関係のお仕事してる
Oさんにムチ打ったよ(笑。
ビシビシッ!

Oさんは、
デニムとガーゼとネルで
ウエスタン風シャツを製作中
なのだが、

デニムとネルで
背中のトンガリ切り替えは、
ブ厚くてなって縫いにくいぞ、
と私はあらかじめ予言しておいた。

本日、トンガリ切り替え部分に突入。

「コウさんの言ってた意味が、
わかりましたーーーーーっ(泣」

思い知ったか!

さて、そんな風にコウ先生に
ビシビシやられたOさんはパリ帰り。
パリーーーーーー!!!!!
ナマイキじゃーーーー!!!!!

盛り上がったのが、
パリのトイレが汚い臭いって話。

わりとよく聞く話だよね。
私が思い浮かべるのは、
大杉栄の『日本脱出記』だな。
もお堪え難い汚さ臭さだと
書いてましたね、大杉栄。

ちなみに、大杉栄は外語大の先輩。
外語大出身者は狂った人が多い。

大杉栄がパリを訪れたのは、
1922年ですが、
日本では大正時代。
「近代」突入後、50年経ったあたり。

「近代」が私たちに押し付けた概念のひとつに
衛生があります。
この衛生概念を女子教育に組み込んだのも
下田歌子だと言っていいわけだが、
衛生概念ももち
良妻賢母という規範のひとつであります。

だからってわけでもないんだけど、
私はわりと衛生概念のないほう、
簡単にいうときれい好きじゃない。

お風呂嫌いなのは前にも書いたけど、
掃除も片づけも整理整頓も嫌い。

片づけっていえば、
私の人生のバイブル
『ゆたかさへの旅』(森本哲郎著)では、
登場人物が、
モヘンジョ・ダロ滅亡の原因を
「片づけ過ぎたせいでは」と語る場面がある。

さて、
薬関係従事者のOさんは、
わが鼻づまりの原因に
カビ説を唱えていたひとりである。

年末につい油断して
マスクせずにちょっとした片づけを行ない、
再び肉体をむしまばれた件は、
前に書いたと思うが、
そのとき、私はあるものを発見している。
恐ろしくて、
まだそれを誰にも話していない。

それをカビ説を唱えたOさんに
言ってみた。

「ええっ、ミシン糸にもカビって
生えるんですかーーーーーっ!!!!」

いや、私も、
ミシン糸に関わって約40年、
カビの生えたミシン糸は
はじめて見たのだよ。

カビ説に一票。

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 編集協力:ツルシカズヒコ