コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第284回 迷ったら切るんじゃないよ

本日の手芸部は、Yさんと活動。

Yさんは母上のケープ
くるみボタンとスナップボタンを
つけるところまで完成させた。
ボタン類はうちでつけるという。

次は、
ボートネックのパフ版を
作りたいといっていたのだけれど、
コウ先生が着てたみたいな
ウールジャージーを
見つけることはできなかったといって、

かわりに、
はじめて行った渋谷トーアで、
コウ先生がポチさんに作ってあげてた
シャツのと似てる綿ネルを買ったんで、
これでシャツに挑戦しますといった。

「はじめてまともな布、買って来たね」
「えっ、ヒドっ……」
「夏に向けてネルシャツを作るわけね」
「いいじゃないですかっ」
とYさんは口をとがらせるのであった。

そして、
門外不出の、
3月6日発売『裁縫女子宣言!
 はじめて作る自分だけのシャツ』
(バジリコ)の付録型紙の校正紙を、
必ず1冊書店で買ってよねと
約束させた上で
コウ先生は特別に見せてあげて、
Yさんのサイズに型紙を補正し、
これとこれを写し取るようにと
指示したのであった。

1年前にはじめて手芸部にやって来たとき、
Yさんはコウ先生のいうことを
小指の先ほども理解できなかった。

ミシンを買う決心がついたのだって、
約1年後のついこの間。
ミシンの糸かけをようやく覚えたといって、
手芸部で使ってるのと同じミシンを
買ったのである。
ずっとひとりで使えるか心配だ
といっていたんだもの。

しかし、
時はナンビトにも優しいのであろうか、

今日はフンフンなんつって、
ああ、ここを短くした分、
ここが上になるわけですね、
なんつって、
イオンのテープのくっついた
ソーイング用ハトロン紙のパックから
ハトロン紙を1枚取り出し、

ちゃんと間違えずに
前身ごろとかを写し取り、
コウ先生から借りたシャーペンで
前身ごろ2枚なんて書いちゃって、

縫い代つけなくていいから
紙の端にぴったり合わせていいですか
なんてケチくさいことまで
いっちょまえにいっちゃって、

もお、インド人もビックリ、じゃなくて、
コウ先生もビックリの成長ぶりですわよ。

そして、
「ひとりで全部裁断してきたら
 スゴいですよね」なんて
ルンルンいってご帰宅さ。

大丈夫かなあ、
迷ったら切るんじゃないよ、
そのまま持って来てよ、
切ったらおしまいだからね、
あー、心配。

あ、そうそう、
コウ先生こと私は、
丸い衿のついたプルオーバーシャツを
ウールジャージーで作りはじめました↓

↑これは、
3月6日発売『裁縫女子宣言!
 はじめて作る自分だけのシャツ』
(バジリコ)に
セーラーカラーのアレンジとして
掲載してる
ウール・メルトンのプルオーバーの
長袖版です。

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ワタナベ・コウ著
『裁縫女子宣言!はじめて作る自分だけのシャツ』
バジリコ)は3月6日発売!

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『裁縫女子』(リトルモア)のインタビューなど】

雑誌『hito(ヒト)』3号

「サイゾーウーマン」

●歌人の枡野浩一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/recorded/12750111

●写真家の大野純一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/channel/ohnojunichi

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』(リトルモア)書評↓
http://bit.ly/fHvj35

●『裁縫女子』は↓で最初の4ページが読めます(無料)。
http://xfs.jp/yVaxt

●YouTube 「クレヤン放送局」は↓
http://www.youtube.com/user/watanabe3kou

●ワタナベ・コウの漫画単行本第2弾
『節電女子』発売中!
(発行:日本文芸社
 企画:エム・エム・クリエーション
 編集協力:ツルシカズヒコ