コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第331回 『松田聖子と中森明菜』

「美人は性格がいいのか」について、
ツイッターで中川右介さんと
ちょっとやりとり↓

中川「美人がなぜ不細工な子を親友にするか、
本当にいままで気づかなかったのですか」

コウ「ええ、美人の立場で
ものを考えたことなかったので」

中川「男子はみんな中学生で
分かってたと思うけどな。違うかな」

コウ「男子はわかってたでしょうね」

中川「引き立て役だとわかっていて
なぜ美人の親友になるのか、
それが謎でしたが、ようするに、
そう認識していなかったということでしたか」

コウ「客観視できないっていうか、
大半の女子は、男子の認識ほど
自分が不細工だって思ってない」

 
中川右介さんは、
クラシック、歌舞伎、アイドルについて
本を書いている作家で、
私より2学年上の60年生まれ。

偽善的な発言をしないという点で
私の知る範囲では、トントンこと
作家・小谷野敦と双璧の存在です。

偽善的な男性なら、
「いやいや、コウさんだって美人ですよ」
と返しそうなもんですが
(そういわれたいと読みとれる?笑)、
そんなこといわない中川さんの書く本は
ホント面白いのよ。

って、ほんの数冊、読んだだけなんだけど、
私が1冊おすすめ本を挙げるとすれば、
これはもう絶対、
『松田聖子と中森明菜』(幻冬舎新書)

この本の中で、
いちばんグッときたのは以下の部分。
80年代論でもあるイカす本です。

〈60年代に生まれた世代は、
その前の団塊の世代のような
街頭闘争はしなかったし、
その次の世代のように
ボランティア活動をすることもなかった。
何も闘わず何もしようとせず、
情報を集めるだけで、
ただ消費していただけだと評される。
たしかに社会変革をしようともせず、
社会貢献もしなかったかもしれない。
だが、彼ら・彼女ら、名もなく金もなく
権力もない1980年代の十代二十代の若者たちは、
乏しい小遣いを工面してアイドルたちのレコードを買い、
テレビ局やラジオ局にリクエストハガキを出すことによって、
音楽界の既成秩序を崩壊させたのだ〉

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ワタナベ・コウ著
『裁縫女子宣言!
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『裁縫女子』(リトルモア)のインタビューなど】

雑誌『hito(ヒト)』3号

「サイゾーウーマン」

●歌人の枡野浩一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/recorded/12750111

●写真家の大野純一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/channel/ohnojunichi

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』(リトルモア)書評↓
http://bit.ly/fHvj35

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(発行:日本文芸社
 企画:エム・エム・クリエーション
 編集協力:ツルシカズヒコ