コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第494回 オンナのための「服の基本」決定版

ダサいの語源って
検索するといろいろあるのね。
しかし、さすがに
「ダさいたま」は語源じゃないでしょ。

広辞苑だと「ダサい」の意味は、
「洗練されていないこと」。
だから、反対語は「洗練されている」
らしいんだけど、私は、
「ダサい」の反対語は「かわいい」
だと思う。というか、
そのつもりで使ってる。

この前、観に行った
『かわいい江戸絵画』展でも
「かわいい」の語源とか意味が
さかんに解説されてたけど、
ああいう正しい解説的なものは、
どうでもいい感じ。

いや、
「かわいい」を語るなら、
知っておかないといけない
と思うけどね。

で、
「かわいい」って語源的には、
ややネガティブな感じみたいなんだけどさ。

私の「かわいい」の定義は、
自分が決めた美の基準で高得点なもの、
みたいなポジティブな感覚だね。

そうなると、
私の「かわいい」を説明するには、
私の「美の基準」を説明しなくては
いけないことになるね。

それを考えて企画したのが、
クレヤン5号の
「コウ流大人のカジュアル」号(現在、絶版)
だったわけだが。

あ、いや、つまり、
現在、クレヤン13号を鋭意製作中、
というか、
企画から練り直してる段階なんだけど、
過去に最も売れたクレヤン増刊2号
「ワタナベ・コウのソーイング・レッスン」
(現在、絶版)と
クレヤン5号の「コウ流大人のカジュアル」を
合体させたような、
オンナのための「服の基本」決定版、
的なものを作れないかと
日々悩んでるんですよ、
これでも。

よし、整理してみよう。

服やコーディネートに関して
自分の美の基準を持つためには、
「服の基本」を知らなければいけない。

「服の基本」には、
衣服の歴史も含まれ、
布の知識も含まれ、
コーディネートの基本も含まれる。

いや、最後の
「コーディネートの基本」は、
布の知識とかなり関連性あるな。
つうか、つまり布の知識なんだな。

で、最近やたら増えてる
中年女性のためのスタイリング本みたいなやつね。
って語るほど見てないんだけど。

あれって、ほとんど私にとっては
「ダサい」服ばっかりで、
どうしてあんな本が売れるの?
って感じなんだけど。

ああいう本がゾロゾロ出るのは、
つまり、どれも決定版じゃない
ってことなわけだよね。

女性服は所詮
「基本」じゃなくて「流行」だから、
決定版はありえない、
と言われたらそうなんだけど、
その永遠に「流行」なのがヤだから
自分で作るのよ、
と私は声を大にして言いたい。

つうか、
「服の基本」を知識だけじゃなく、
肉体でも会得したいから作ってるんだな、
たぶん、私は。

ひとり編集会議でした。
おやすみなさい。

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