コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第851回 浜松「ぬくもり工房」のお仕立て丹前


浜松の遠州綿紬を扱う
「ぬくもり工房」さんのメルマガに、
お仕立て丹前が掲載されてました↓

綿入れ丹前作れる人、
今でもいるんですねえ。
外国人とかに需要があるのかなあ。
それとも、エコブームで再評価されてるの?

昭和38年新潟妙高生まれとは言え、
さすがに、
綿入れ丹前を着て
冬を過ごしたことはありません。

子供のころとか、
いや、バブルのころとか(笑)、
山のほうの温泉宿に遊びに行くと
丹前って置いてあったよなあ、ってくらい。

けど、温泉宿の丹前って、
綿(わた)は入ってないよね。
綿入れ丹前って「カイマキ」じゃ?
ま、いろんな呼び方があるんだろうけど。

丹前って、綿を入れなきゃ、作るのは
そんなに難しくないような気がするんだけど、
問題は綿入れだよね。
技術がいるでしょう、手作業だし。

明治44年生まれで
102歳で亡くなったうちのおばあは、
アタシが何歳くらいまでだったかなあ、
布団の綿(わた)の打ち直しをやってましたね。

居間に、
表布をはいだ綿むきだしのふとんを広げて、
打ち直すんだけど、よく手伝わされました。

ひとりじゃ難儀な作業だったからだろうけど、
と言って、不器用な母に手伝わせるのはイヤで、
アタシにお呼びがかかってたんだと推察する。

いや、単なる、母へのあてつけで、
やらなくてもいい綿の打ち直し、
やってただけか(笑?

で、
綿入れ丹前は着てなかったけど、
綿入れ半纏は、着せられてました。
祖母や母も冬は着てたと思う。

そして、
数年前に、母がお嫁入り(約50年前!)のときに、
義理のお姉さんに作ってもらったという
綿入れ半纏をゆずってもらってから、
毎年、冬にはその綿入れ半纏を着ています。

アタシより身長が10cm以上低い母用なんで、
裄(ゆき)がツンツルテンなんだけど、
綿入れ半纏、超あったかい!

いや、ホントは、ふと自作しようと思い立ち、
「昔の綿入れ半纏、残ってない?」って母に聞いたら、
「いちども着てないのがある」って言うから、
もらったんだけど、受け取ってながめてたら、
綿入れが最大の難関であることに気づき。

化繊綿(わた)しか売ってないだろうし、
ホントの綿(わた=絹)が手に入ったところで、
ホンモノのワタならますます上手に
均等に入れるのは難しそうだし、
おばあちゃんにそうじゃないって言って
怒られたのを思い出したりして、
ワタを上手に入れられない綿入れ半纏なんか
着心地悪いだろうなあと。

で、結局、作るのをやめて、
そのまんま着ちゃってるわけです。

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