コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第21回 イギリスの布で作った服を脱いで焼け!

NHK-BSで『ガンジー』をやってたんで、ひとりで観ました。
つまらなそうな映画はひとりで、
おもしろそうな映画はふたりで観ることにしてます。

『ガンジー』は、
私が大学生のときのアカデミー賞映画です。
東京外国語大学外国語学部インド・パーキスタン語学科
ヒンディー語専攻在学中だった私は、
もっちろん公開当時も観ました。

当時から、マイナーなものを好んでいたんで
(だから、ヒンディー語専攻)
ものすごくお金がかかってる風な『ガンジー』を
ボロクソに批判していた記憶があります。
なんといっても、ヒンディー語専攻としては、映画とはいえ、
ガンジーがインド人と英語で話しているのは許せなかったですねえ。

ガンジーと言えば、
布と塩でインドを独立へ導いた人です。
「イギリスの布で作った服を脱いで焼け!」
映画の中のガンジーさんは叫んでおられました。

私はガンジーさんを信奉しています。
(だから、ヒンディー語専攻……というのはウソ)
インドの布を真似た高級綿布リバティを私が執拗に嫌うのは
ガンジー信奉者だからだったんですね。
支配者のくせに「リバティ」なんて名前も気に入りません。

タイムリーなことに、
クレイジー・ヤン増刊6号『ワタナベ・コウのミシン入門』
読んでくれた方からメールが届いてました。

コウさんの哲学が学べておもしろい、何度も読み返している、
という感想もうれしかったけど、
「リバティってどんな生地だか知りませんが、
このまま知らないでいようと思います」はシャレてる!