コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第2022回 道具の発明とconsider
新年あけましておめでとうございます。
今日は、
よみうりランドの空中ゴンドラに乗って
富士山を見て、
消しゴムはんこをつくって↓
年賀状を書きました。
さて、消しゴムはんこは、
彫刻刀やカッターという道具を
使ってつくります。
ヒトは、道具を何のために
発明したのでしょうか。
針とペンという道具を駆使することを
生業としている私にとって、
道具の発明は大変興味深いテーマです。
*
12月31日、深夜にテレビをつけると、
NHKで「人類誕生 未来編」という番組を
放送していました(再放送らしい)。
ホモ・サピエンスという種が、
複数存在した人類種のなかで
絶滅せずに生き残った理由は、
「ちょっと弱かったから」という内容でした。
ちょっと弱かったことで、
よく考え、工夫して、生きてきた。
「思いやり」を身につけたことで、
道具を発明し、助け合うようになったことが
ホモ・サピエンスという種が絶滅しなかった原因の
ひとつだというわけです。
*
約700万年前に誕生した人類の祖先は、
20種くらいに分化し、
誕生と絶滅を繰り返しながら、
約20万年前に誕生したホモ・サピエンスが
現人類となりました。
ホモ・サピエンスとともに生き延びた
ネアンデルタール人は、約40万年前に誕生。
脳がホモ・サピエンスよりも大きく、
強靭な肉体を持ち、
高度な文明も持っていたのに、
4〜2万年前に絶滅したといいます。
昨年2月の米科学雑誌の発表によって、
世界最古の洞窟壁画も
ネアンデルタール人が描いたのではないか
という予測が出てきています。
抽象的なことを具象画で表現するのは、
大変高度な知能を必要とするようです。
*
ネアンデルタール人よりも脳が小さい、
つまり、ちょっと弱かったホモ・サピエンスが
生きていくために身につけたのが
「思いやり」だったそうです。
「思いやり」によって、
歯のなくなった老人にも肉を分け与えられるように
道具を発明したというわけです。
*
番組は、少女と老人が英語で
会話しながら解説するという手法でした。
「思いやり」は、
「considerateness」でした。
動詞形の「consider」は、
高校の英単語テスト用には、
「熟考する」で丸暗記しましたが、
「consider」は、
「con」と「sider」に分解されます。
「con」は、「いっしょに」、
「sider」は、「星を見る」が語源。
星を見て、よく観察して、
みんなでいっしょに考え、
知恵を絞ることが、「consider」。
英語の家庭教師の先生から高校時代にそう教わり、
それがなぜ「熟考する」なのだろうか、
と不思議に思ったものです。
40年ぶりにその謎がとけた気がします。
*
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