コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第101回 生地選びはむずかしい、の巻
木曜日の手芸部ではAさん(60代)が
ハワイで買ったゆるパンツと同じ型のパンツを作りたいということで、
私がそのパンツから型紙をとり、
木曜日にそのパンツを作りました。
見本がレーヨンだからレーヨンがいいと思いますよー、
でも最近レーヨンは少ないからたぶん気に入るのはないかなー、
それに裁断とか縫うとき、ちょっと扱いにくいかなー
なんてことを言い、
「この生地でいいですか?」と見せられたのは
カーテンに仕立てた残りだとかいうキャンブリック(平織りの綿)。
キャンプリックはもともと麻だったもので、
今はほとんどが綿だけど、
そういう出自からして一見麻に見えるような
ゴワッというかガサッというかそんな感じの綿です。
じゃ、それで縫いましょ、ということでとりかかったんですが、
完成したらなんか見本のとちょっと違うシルエットになっちゃって。
ふたつを合わせてみるとまるで形は同じなんだけど、
はあ、ホントに生地でこんなにも違うものになるんだあ、
と私も勉強になりました。
まあわりあいこういうことって起こるんですよね。
だから基本的には既製品のと同じものを作るのはなしにしてるんだけど、
話の流れでそういうことになることは多々あるし、
逆に違う生地で作って見本とちょっと違ったけど
それで成功だって場合もあったりするんですよ。
生地選びがむずかしいと言えば、
今日の手芸部に初参加したBさん(30代)も
さかんに「生地選びはむずかしいですねー」と言ってました。
「まず、生地のどれがなんて名前か、ぜんぜんわからないし、
どれが普通の厚さなんだかわからないし、
その生地で出来上がりがどうなるのかわからないし……」
うーん、確かにそうなんだよね。
手芸部参加者のみなさんとはメールでやりとりして
どんな生地を用意してきてとか言うんですが、
厚さなんてどういう表現をしたらわかりやすいかホント悩みます。
ハンカチよりは厚いの、と書いたりして。
でも、最近のハンカチはタオルが主流だし、大丈夫かなあ
と不安になりながらなんとか察してくれとか思ったりして。
今日のBさんのセブンベリーのは縫いやすい厚さで
成功だったと思うんだけど、
出来上がったらエプロンチックではある。
特に最近の既製服のチュニックとかは化繊だからね。
ちょっとイメージが違ったという顔をしてました。
いや、でも、完成したのはスゴいよ。
そうそう、生地の色もむずかしいですね。
木曜日のAさんのパンツ、出来上がってあててみたら、
「あら、こっち(キャンブリックのやつ)はセンセーのほうが似合うわ」
とAさん。
Aさんは私より地黒なんですが、
色白の私にパキッとしたビタミンカラーは似合わないわけですよ。
お互いにあてっこしてみたりして「そうですかあ」なんて言ったりして、
一概にそう言えないような気もするしなあ。
まあむずかしいですわね。