コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第645回 『煩悶青年と女学生の文学誌 』


『煩悶青年と女学生の文学誌
「西洋」を読み替えて』
(平石典子著/新曜社)↓を読み中。

例によって研究者さんの本なので
パンピーのアタシにはスゲ読みにくい。

とは言え、なかなか面白くもあり、
勉強になっております。

今日の発見は、
「浅黒い肌」=「西洋的」という解説。

いや、実は、アタシ、
明治大正ものを読んでて、
わりとよく登場するこの「浅黒い肌」って
前から気になってたのよ。

同時に、
当時の化粧小間物広告に見る
「色が白くなる!」のオンパレも。

ってか、色が白く〜に関しては、まあ、
今も変わらずって感じだが、
なんでそんなに「白くなれる」のがいいのか、
よくわからなかった。

って話をたまに人にするんだけれども、
たいてい「コウさんは色が白いから
白くなりたい人の気持ちが
わからないだけじゃないんですか」
って言われる。

う〜ん、そうなのかなあ、
う〜ん、そうじゃなくて、
なんか違う気がするんだよねえ、
って感じだったのよ、ずっと。

それで私なりに考えて、
色が白くなりたい、
これは西欧への憧れなんだろうと
仮の回答にしていたんだが、
そしたらぜんぜん反対だった、
バカだわ、アタシ。

色の白さは日本人らしさで、
その日本人らしさには、
従順さの意味も含まれるのね。

浅黒い肌イコール西洋的、の「西洋的」には、
非従順、気が強い、自己主張する、
という意味も含まれ、
明治時代の「新しい男」には憧れの対象、
つまりそういう「西洋的」な女性と関わる
あるいは翻弄されることによって
自分も「近代的」な「新しい」男になれる!
と妄想したわけですな。
バカだな、インテリ男って(笑。

てわけで、
第4章の〈「新しい男」の探求〉は面白いっす。

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