第1546回　衿先ラウンドのシャツが高価なワケ

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2016-08-19（金）

雑貨クリエーターをめざして修行中の
Iさんの新作ポーチを見せてもらいました↓

今回のデザインのポイントになってる
南米チックな色柄のリボンは、
湘南にある手芸店『Stash スタッシュ』さんで
購入した布（すごく薄いのでローンかな）で
作ったリボンだそうです。

かわいーですねえ。

そして、Iさん、
今日のコウ手芸部では、
つけ衿作りにとりかかりました↓

衿先が四角いのと丸いのと
型紙は選択できるんですが、
丸いほうを選んだIさんによると、
衿先が四角いフツーのシャツは、
安いのがたくさんあるのに、
衿先が丸くなると「いきなり高くなる！」と。

もう何年も洋服を買ってないので、
気付いてませんでしたが、
なるほど、そう言われると
そうかもしれないという気がするわね。

まず、圧倒的供給量に差があって、
そもそもあんまり売ってない気もする。

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というわけで、
衿先ラウンドのシャツのほうが
高価な理由を
コウ先生的に推測してみました。

〈1〉衿先ラウンドの衿のほうが
きれいに作るのに技術が要るから

〈2〉衿先ラウンドの衿のシャツは
売れないから

衿先ラウンドの衿は、
裁断、アイロン、縫製のいずれの点でも
四角い衿先よりも「きれいに」仕上げるのは
難しいです。

たとえば、
シャツをひとつずつ作るときは、
衿は「半身」の型紙ですから、
左右の衿先は２枚の布を重ねた状態で
切るんですが、
左右を同じ丸みに切るのは、
ビミョーにズレたりして難しいんです。

裁断でズレると、
ミシンかけで調整するのも難しくなる。

大量生産する服の裁断は、
機械でいちどに複数枚を
型で抜いてカットしていると思いますが、
衿先ラウンドの衿は、
型抜きではズレやすいような気もします。

また、
衿先の丸みを左右同じ丸みに仕上げるには、
衿先の丸みに合わせた型を作り、
それを当ててアイロンをかけたりします。

まあ、ともかく、いずれにしても、
衿先ラウンドの衿って、
見た目はかわいいけど、
作るのは案外難しいなということが、
実際作ってみればわかりますよ。

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