コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第1790回 理屈で理解すると作業はより楽しい
今日のコウ手芸部では、
小学5年生・Yさんの
ラミネート生地のペンケースが
完成しました↓
そして、
もうひとりの小学5年生・Hさんは、
刺繍迷路のワンピースに
チャコペーパーとトレーサーペンを使って
刺繍図案を写すという作業を
しました↓
ペンケースを完成させたYさんが、
図案を写す作業を「面白そう〜」と
見ていたので、
Hさんが「やっていいよ」と
トレーサーペンを渡していました。
チャコペーパーで線を写す作業は、
私自身は、小学生時代、
家庭科でやらされて大嫌いな作業
でした。
こんな非効率的な作り方しか
存在しないわけはないと考え、
あれこれ調べ、
使わないでいい方法があったと
知ったときは、
うれしかったものです。
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洋服作りの印つけと
刺繍の図案写しでは
多少の違いはあるものの、
紙の上からなぞって布に線が引けるというのは、
デジタル世代の小学生にはかえって
「面白い!」作業のようです。
ペンからインクが出てるんじゃないか、
とか言っていたふたりでしたが、
インクが出ていないと知ると、
どうして線が写るんだろうと考えて、
回答を導き出しました。
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大人のみなさんにもよく言うんですが、
裁縫手芸は「数学」的要素が大きく、
理系脳を鍛えるものだと
私は思っています。
なので、作業中の「なぜ」には
必ず「理由」があるわけで、
疑問を科学的に解明してあげると
理解は早いし、
理屈で理解すると作業はより楽しい
ものになるわけですね。
学校の家庭科が嫌いだったと言って
わが手芸部の門を叩く大人は
非常に多いわけですが、
「家庭科」を「女子の習慣」として
位置づけて「観念的」に教えてきたことは、
「間違い」だったと私は思っています。
けれど、「間違い」は、
必ず「成長」を与えてくれます。
そうした上からの教育の「間違い」に
女子が異議申し立てをした結果が、
裁縫手芸やらず=苦手意識の増長
だったとも思います。
ふたりはそれぞれ別の
某有名私立小学校に通っていて、
どちらにも家庭科はありませんが、
「家庭科」の本質である
「科学的」あるいは
「芸術的」な部分は、
別の形で教えられているようです。
私学はビジネスですから、
効率的な教育の枠では「家庭科」をなくすのは
当然でしょう。
とはいえ、
こうして「家庭科」が教えられなくなると、
子どもたちが裁縫手芸に興味を持つ、
というのはうれしい現象ですね。
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