第1128回　衛生観念という「近代」、武器としての「クサい」

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第1128回　衛生観念という「近代」、武器としての「クサい」

2015-06-25（木）

髪切りに、
1,000円カットのお店に行ったらば、
アタシがカットされてる10分くらいの間、
ラビリン、ラビリンて、
ラジオからずうっと聞こえてて。

もうあれはサイコー……
あれなしで夏は過ごせない……
１週間もつ……
とかいうセリフが、
途切れ途切れに聞こえてて、
気になってしようがなかった。

うちに帰って検索してみたら、
ラヴィリン、という名の
デオドラントクリームでした。

【ラヴィリン】アンダーアームクリーム 12.5g(10cc)【消費期限目安：開封後12ヶ月まで】
価格：1,740円（税込、送料別）

そして、
@cosmeの、
デオドラント/制汗剤部門に
ラヴィリン・フットクリームという商品が
41位に入っていたんですが↓

●デオドラント・制汗剤ランキング@cosme

レヴューを斜め読みしてたら、
汗とクリームが混じってオヤジの臭いになる、
とかいうのがあって……！？

さらに検索してみたら（ムダに探究心旺盛）、
いろんな会社のラヴィリンがあるもよう。

ハラヴィン社のものが「正規品」らしい↑↓

足の臭いにダントツ人気★【ラヴィリン　フットクリーム】足用 12.5g【消費期限目安：開封後12ヶ月まで】

アタシなんか、制汗剤と言えば、
Ban（wikiによれば、
1962年に日本で発売開始）と
エイトフォー8×4（wikiによれば
1951年にドイツで開発、74年に日本発売）
くらいしか知らなかったけど、
今、デオドラントものって
なんかものすごくたくさんあるんですね。

まあ、確かに、
電車内で、
シート状のもので、
汗を拭く若い男性を見かける時代だし。

いや、
男が女らしくなったのがイヤだ
ってんじゃなくて。

そもそも、
男らしいとか女らしいという
言葉が嫌いですから。

衛生観念をもたらした「近代」とは
何なんだろうと。

永久脱毛する人が増えて、
あるべきとこに毛がなくなったから
汗がたくさん出て困るという問題も
発生してるみたいだし。

「近代」ってやつは、ホント、
もともと気にしてなかったことを
気にするように仕組み、
あげく、
人間にもともと備わっていた機能を退化させ、
退化した肉体が「発見」した「不具合」を
「改善」するための「商品」を開発するという、
そもそもをたどれば、
何もしなかったほうが
金いらなかったじゃねえかっ、
みたいな。