裁縫家・イラストレーターのワタナベ・コウが、
2013〜17年に制作した、刺しゅう・衣服や
イラストをオールカラーで掲載しました。
ワタナベ・コウの裁縫教室に参加した、
子どもたちの発想豊かな作品も
一部掲載しています。
今号に掲載した、
ワタナベ・コウの裁縫家としての作品で
注目したいのは刺しゅうと着物です。
プリミティブ(原始的)かつ
コンテンポラリー(現代的)なデザインと
色彩感覚が絶妙なバランスを構成し、
まさに彼女独自の作品に仕上がっています。
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クレヤン編集部にとって大きな転機に
なったのは、2015年暮れでした。
日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の
女性記者と偶然出合い、同紙の旅欄で
ツルシカズヒコ(文)と
ワタナベ・コウ(イラスト)の連載が
スタートしました。
長野県松本市、京都府南丹市、岐阜県恵那市、
和歌山県白浜町、埼玉県秩父市、
宮城県大崎市などに取材に行きました。
さらに、
日本共産党中央委員会発行の月刊誌で
ワタナベ・コウの連載も始まり、
その連載をまとめた単行本
『ワタナベ・コウの日本共産党発見!!』
(新日本出版社)が出版されました。
同書は現在、全3巻が刊行されています。
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巻末のツルシカズヒコのコラム
「伊藤野枝の日本婦人への叱咤激励」は、
婦人解放運動の先駆者である
伊藤野枝(1895〜1923年)の
ミシンと洋裁に関する話です。
100年前の伊藤野枝の叱咤激励は、
「フラワーデモ」などジェンダー平等を
掲げてようやく連帯し始めた、
現代の日本の女性たちへの励みにもなるはずです。