第1008回　小林清親と永井荷風とドストエフスキー

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第1008回　小林清親と永井荷風とドストエフスキー

2015-03-01（日）

NさんにLINEで教えてもらった
日曜美術館『文明開化の光と影
〜小林清親「東京名所図」』を観ました。

Nさん、教えてくれてありがとう！

またなにかコウ先生の好きそうな美術番組、
やってたらLINEちょうだいねー！

テレビ番組は、ごはん食べるとき、
偶然放送してるものを観るだけで、
まるで何やってるか、知らないから（笑。

小林清親
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しかし、
日曜美術館の清親はさー、
前半は、どんなお子ちゃま向け番組なんや！
って、ちゃぶ台ひっくり返そうかと
思ったくらいユルかったねええ（笑。

後半はまずます持ち直し、
清親の木版画を
実際に刷ってみた場面とかは、
面白かったです。

解説部分は、
本で読んで知ってることばっかりで
つまらなかったけど（笑。

（イヤなオンナと呼んでくれていいわ）

東京名所図
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それにしたって、
コロンビア大学の
ヘンリー・D・スミス教授の日本語だよ。

もっと会話力磨くか、
英語で話して、テロップ流したほうが
時間節約できたようにも思うけど（笑。

あと、ヘンリー・D・スミス教授が、
「両国焼跡」を「いちばん好きな絵」だと
指摘したのは、やや、イヤぁな気分に
なりました（苦笑。

深読みすれば「両国焼跡」は、
1945年大日本帝国終了の絵とも言えるわけで、
いや、さらに深読みすれば、
今の日本を示唆しているとも言えるわけで、
それをコロンビア大学教授に
「好きな絵」って言われるって……。

・東綺譚・断腸亭日乗　永井荷風作品集

（↑清親に、古きよき江戸を描いた画家
というイメージを植え付けた作家、永井荷風）

そんなことはともかく、
明治14年に描かれた
あの「両国焼跡」を最後に、
清親が東京名所図を
パッタリ描かなくなるのは、
「清親の謎」と言われる
研究者大好きな有名なお話で（笑、
そういう謎がある、として、
番組を終わらせたのは、
今ひとり勝ちのメディアと言える
（もちろん、イヤミです）
NHKにしか出来ない
洒落た終わらせ方でしたね。

明治14年に描かなくなった謎、
とくれば、
歴史好きにはピンと来るもんねえ。

清親は、
ドストエフスキーの『虐げられた人びと』を
愛読していたと娘の哥津ちゃんが
書いてますしねえ。