第1408回　畳むという行為の気持ちよさ

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2016-03-30（水）

昼間の手芸部の間だけ、
着物を着ることにしているんですが、
今日は着物を脱ぐ前に、
近所の「民藝」建築、柳澤邸へ
ダッシュで（笑）行って来ました。

桜目当てだったんだけど、
いまひとつで、めぼしい花は、
ボケとハナニラくらいでした。

（photo by ツルシカズヒコ）

↑ちょっと切れてるけど（苦笑）、
足元は、
誕生日プレゼントにいただいた
SOU・SOUの足袋ックス。

ちなみに、
SOU・SOUには、
伊勢木綿の手ぬぐいもありますが、
今日のお着物コーデの自作帯に
太番手の伊勢木綿を使っています。

ラッセルレース生地と
伊勢木綿を縫い合わせて作った半幅帯。

レースと合わせてあると、
シワになりにくいことを
今日、発見しました。

そして、着物と言えば、
今日、夜間部のUさんからもらった
フリペのコラムに
「脱いだ着物は必ず一度畳む」
という話がありまして。

元新橋芸者の千代里（ちより）さんが
連載している「お多福美人講座」の
第６回です。

脱いだ着物は、
衣紋掛にかけっぱなしにしないで、
必ず一度畳んで、たとう紙に入れて、
箪笥にしまってから着るのよ、
と先輩のおねえさんに教わったという内容。

コラムのタイトルは「福を呼ぶ「後始末」」。

やや主旨は違うんですが、
日々着物の生活で気づいたのが、
畳むという行為の気持ちよさです。

Uさんから聞いた話によると、
洗濯物を畳んでから収納するのは、
日本人特有の行動なんじゃないかと。

畳む、で、思い出したことは、
子どものころ、
おばあちゃんといっしょに
洗濯物を畳む時間がすごく好きだったこと。

（おばあちゃん子だったので、
思い出すとウルウルしちゃう）

母は、裁縫もしない人だったんで、
そういうことをやらなかったというか、
共存のために、祖母の役割にしていた
のかもしれないんだけど、
祖母が洗濯ものを畳みはじめると、
わあ、アタシもアタシも、って感じで、
いっしょに畳んでました。

着物を畳んでいると、
なんだか妙にスウッと落ちついてきて、
気持ちいいのですよ。

追伸；
ココだけ読んだ人が誤読しないように、
繰り返して書くと。

裁縫をしない母をダメなおかあさんと
思ったことはいちどもなく、
母が裁縫をしないでいたくれたおかげで、
小学生のころから、お名前つけとか、
自分で、大好きなチクチクを堪能できたので、
むしろありがたかった。

そして、スーパーのレジより早く
合計金額を算出できた母を、
母としてではなく、生き物としてスゴい！と
思ってましたよ。

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