コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第1559回 クリエーターだと思うのは


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今日のコウ手芸部では、
雑貨クリエーターをめざすIさん(20代)に、
こんな質問を受けました。

「コウせんせーが、
クリエーターだと思うのは、
どういう人のことですか?」

いい質問だわ!

この質問、
いろんな人に向けてみると面白いのでは。

さて、以前、コウ先生は、
作家とかクリエーターだかいう呼び方は
あまり好きじゃない、と
Iさんに話したことがあります。

なので、そもそも論としては、
クリエーターという(日本語での)
意味があいまいな言葉を使うこと自体に
賛成できません。

英語での create は、
無から有を創る、新しく創り出す、
つまり、
神が人間を創った的な意味であるはずなので、
洋服とか小物など、
新しい形の創出がほぼありえないモノを
作る場合に使う単語ではない、
と思っています。

しかし、そこをあえて、
布モノ作りにおける「クリエーター」を
コウ先生なりに定義するならば。

他人の真似ではない、
作者らしさを表現したモノ、
その作者の作った複数のモノを見た人が、
作品共通の匂いを感知するモノを作る人、
でしょうか。

Iさんは、手作り売買サイトで
いちばん売れてる人を
クリエーターと呼ぶのかな、と
疑問に思ったそうであります。

コウ先生は、
売れるモノを「量産」できる人は、
クリエーターというより
ビジネスマンと呼ぶほうが
適切ではないかと。

布モノ雑貨の場合、
クリエイティビティが発揮できる部分は、
生地の組み合わせでしょう。

Iさんは、ダンガリー生地が好きなので、
ダンガリーを含むことに
自分らしさをこめて作っています。

ダンガリーを使っていない作品にも、
ダンガリーを使った作品同様の
Iさんっぽさがにじみ出るようになって、
それを他人がIさんの匂い!
と感じるようになったら、
クリエイティブな力がついてきた、
と言っていいような気がします。

クリエイティブな力を磨くには、
いろんなモノを見たときの、
自分がそれを見て
パッと感じた気持ちに敏感になる。

みんながそれをかわいいって言うから
かわいいんだろうなあなんて考えず
(いや、それでもやっぱりかわいい!
もありなわけよ)、
なんかかわいくないわとか、
そういう自分の気持ちに自覚的になる。

そうしているうちに、
Iさんにしか作れないモノが
作れるようになっていると思うよ、
たぶんな(笑)。

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