コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第1559回 クリエーターだと思うのは
今日のコウ手芸部では、
雑貨クリエーターをめざすIさん(20代)に、
こんな質問を受けました。
「コウせんせーが、
クリエーターだと思うのは、
どういう人のことですか?」
いい質問だわ!
この質問、
いろんな人に向けてみると面白いのでは。
|
**2017年 最新作** 《バニラン》 エコットン 幾何花柄 綿 108cm幅 / 生地 布 コットン |
さて、以前、コウ先生は、
作家とかクリエーターだかいう呼び方は
あまり好きじゃない、と
Iさんに話したことがあります。
なので、そもそも論としては、
クリエーターという(日本語での)
意味があいまいな言葉を使うこと自体に
賛成できません。
英語での create は、
無から有を創る、新しく創り出す、
つまり、
神が人間を創った的な意味であるはずなので、
洋服とか小物など、
新しい形の創出がほぼありえないモノを
作る場合に使う単語ではない、
と思っています。
|
**2017年 最新作** 《バニラン》 エアータンブラー加工 果実と小鳥 綿 108cm幅 / 生地 布 コットン |
しかし、そこをあえて、
布モノ作りにおける「クリエーター」を
コウ先生なりに定義するならば。
他人の真似ではない、
作者らしさを表現したモノ、
その作者の作った複数のモノを見た人が、
作品共通の匂いを感知するモノを作る人、
でしょうか。
Iさんは、手作り売買サイトで
いちばん売れてる人を
クリエーターと呼ぶのかな、と
疑問に思ったそうであります。
コウ先生は、
売れるモノを「量産」できる人は、
クリエーターというより
ビジネスマンと呼ぶほうが
適切ではないかと。
|
**2017年 最新作** 《バニラン》 エアータンブラー加工 幾何花柄 綿 108cm幅 / 生地 布 コットン |
布モノ雑貨の場合、
クリエイティビティが発揮できる部分は、
生地の組み合わせでしょう。
Iさんは、ダンガリー生地が好きなので、
ダンガリーを含むことに
自分らしさをこめて作っています。
ダンガリーを使っていない作品にも、
ダンガリーを使った作品同様の
Iさんっぽさがにじみ出るようになって、
それを他人がIさんの匂い!
と感じるようになったら、
クリエイティブな力がついてきた、
と言っていいような気がします。
クリエイティブな力を磨くには、
いろんなモノを見たときの、
自分がそれを見て
パッと感じた気持ちに敏感になる。
みんながそれをかわいいって言うから
かわいいんだろうなあなんて考えず
(いや、それでもやっぱりかわいい!
もありなわけよ)、
なんかかわいくないわとか、
そういう自分の気持ちに自覚的になる。
そうしているうちに、
Iさんにしか作れないモノが
作れるようになっていると思うよ、
たぶんな(笑)。
|
**2017年 最新作** 《バニラン》 エアータンブラー加工 ツリー 綿 108cm幅 / 生地 布 コットン |
※今日のビジュアルリンクは、
「カールモア.50」さんの、
2017春夏新作バニラン生地です。
バニランは、
カーテンやクッションカバーなど
インテリアものに向くやや厚手で、
織りの粗いレトロな風合いの生地です。
*********************
コウ先生の楽天お気に入りリスト↓
●着物JAPANリスト
●洋裁手芸リスト
●キッチン器リスト
●ミシンリスト
●猫リスト
●美容リスト
●食リスト
●靴リスト
●雑貨家具リスト
*************************
コウ先生のLINEスタンプ第3弾
「猫のマリコ」堂々発売中!
*********************
コウ先生画、LINEスタンプ発売中です!
↓クリックすると購入ページにリンクします。
iPhoneでのLINEスタンプの買い方はこちらで!
@watanabe_kou からのツイート
*********************
●コウ手芸部
●コウ手芸部Google+
●ワタナベ・コウの子ども手芸教室
●FB裁縫女子宣言!
●FB「裁縫する女」と近代日本
●ワタナベ・コウの楽天myページ
●クレヤン放送局
*********************
*********************
2014/10/21に開催された、
ワタナベ・コウの和光大学での講演
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス」の、
当日配布資料のpdfファイルです↓
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス
*********************
●雑誌『hito(ヒト)』3号にインタビュー掲載
●「サイゾーウーマン」インタビュー↓
Mサイズ信仰、リバティ族……
裁縫したいオンナたちの虚栄とプライド
●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』(リトルモア)書評↓
http://bit.ly/fHvj35