コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第92回 おたくの時代を作った男

うーん、またしても寒くなりました。
連日、新聞の一面にいらっしゃる福島瑞穂党首、
実際目の前で見たらスゴそうなピンクや黄色のお衣装が気になりますが、
あの衣装、私は「正解」だと思っております、ハイ。
50歳をこえた女性がメディアで写る場合、
あのくらいの派手色を身につけるのが「正解」です。
政治は演劇ですから。

「福島瑞穂」で私が連想するのは、
ポチ編集長といっしょになったころです。
結婚はしたかったけど、
ただなんとなく入籍はしたくなかった、
というママワガな私だったんですが、

ポチ編集長は当時『週刊SPA!』副編集長で
福島瑞穂さんを取材してました。
どういう特集だったんだろ、在日特集じゃなかったと思う。
フェミ系でしょうか。あとで確認しとく。

ともかく、夫婦別姓について書いた福島さんの本を持ってたんで、
私も読んでみました。
詳しい内容は覚えてないけど、
ほかにも入籍したくない人っているんだなあと思いました。
政治的もしくは思想的なことから別姓、
というのはすっとばして、なるほどと。

今から約20年前のことですが、
夫婦別姓って流行ってたんですかね、あのころ。
私はそもそもそういうのがあるって知らなかったんだけど、
なもんで当時は「あ、夫婦別姓なわけね」とよく言われ、
めんどくさいし、そのほうが話が早そうだから
「そうなんです」と言っといたもんです。

まあしかし、ヒトっつうのは単純というか、
なんでもかんでもひとからげにしたがるというか、
簡単に早くわかりたがるもんだというか、
夫婦別姓が法律で認められるかもというニュースが出るようになったら
「いよいよ認められそうですね」などと言ってきます。

法律や国家に認めてもらって「正式な」夫婦になる、
ってことを欲しないから入籍しないでいいやと思ったんで、
夫婦別姓が法律で認められたらいいなあと考えたことはありません。

結婚の定義が多数派と違うわけですよ、私の場合。
戦うための味方が欲しかった、みたいなことですか、
もちろん男でなくてもよかったわけだけど、
たまたま男になったというか、
かなり世間的な男の定義からはずれた男だったから
男と言っていいのかという気もしなくはないけど。

まあ、なんだかイヤなものはイヤ、
好きなものは好き、ってことなんだけど。
わかりにくいかもしんないけど、わかりにくさもわかって。
というか、正式に結婚してるかしてないかなんて
どうでもいいことなんじゃないかと思うわけです。

まあただ、フツーの世界において生活しているときは
(人生も演劇ですから)、
ポチのことを「夫」と言ったり、
「結婚しているか」と聞かれたら「してます」と答えます。

そんな福島瑞穂さんの名前も登場しているかもしれない
ポチ編集長の初の単独本が発刊されます。

『週刊SPA!』黄金伝説 1988~1995 おたくの時代を作った男
ツルシカズヒコ著/朝日新聞出版
6月18日発売

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