コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第2004回 肩にビッチリかかったアイロン線の謎
今日のコウ手芸部では、
裁縫の基本をプライベートレッスン中のMさんに、
シャツのアイロンかけをご指導しました。
シャツのアイロンのかけ方、
シャツのたたみ方を教えてほしい
という要望は多いのです。
拙著『ワタナベ・コウのクイックソーイング』
(文化出版局)の1巻、シャツ編で、
シャツのアイロンのかけ方をイラスト解説
しているせいもあるようです。
ソーイングでアイロンかけは重要な作業です。
服を作れるようになることは、
アイロンかけを習得することでもあります。
服の縫製で最も難しいのはアイロンかけだ、
と言ったプロの縫製家もいるほどです。
シャツのアイロンかけを指導して、
「目からウロコ」「勉強になりました」
と驚かれる点はいろいろありますが、
最も驚かれるのは、
袖やヨークの肩にアイロンをかけない、
ということでしょうか。
これは、たぶん、クリーニングに出したシャツの
袖やヨークの肩にビッチリアイロンが
かかっているからでしょうね。
かけないといけないと思っていた、
とよく言われますが、かけなくていい、
というより、かけてはいけません。
プレスなしの肩線でないと、
シャツを着たときにきれいなフォルムになりません。
なぜなら、人間の体が中身となって出る「線」を
殺してしまうからです。
だから、私は以前から疑問だったんですよ。
クリーニング店さんはなぜ
かけなくていいシャツの袖やヨークの肩に
ビッチリアイロンをかけてしまうのか??
袖口のタック部分も、同様で、
カフスにくっついてる5cmくらいに
アイロンをかけて、
その先に長くかける必要はないのですが、
タック先まで長く、ビッチリアイロンが
かかって(しかも、その線が曲がっている)
シャツってありますよねえ。
あれって何でなんだろうねえ……
とブツブツ言いながら、
見本のアイロンかけをしていたら、
なんと、生徒さんであるMさんに、
その理由を教えてもらっちゃいました。
安いチェーン店とかのクリーニング店さんが
今は普通ですから、
ズボンみたいに機械ででシャツを
バチンとはさんでプレスする
んじゃないでしょうか、と。
そうかー、そうだったのかー、
長年の謎がとけました。
もしかして、知らなかったのは私だけ?
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