コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第151回 裁縫するオンナの虚栄とプライド

オンナを刺激するニュースブログ
「サイゾーウーマン」に
『裁縫女子』刊行記念インタビューがアップされました。
こちらで読めます。

裁縫っていいですねー、
裁縫って女らしいですねー、
手作りってホッコリですねー、
子供のために手作りするおかあさんてステキッ、
という文脈以外で行われた
初のインタビューであります。
画期的!だと思う。

よく読んで私の真意を感じてほしい
インタビューでもあります。
ホント、裁縫をキーワードに
こんな語り方が出来るのは
アタシしかいないんじゃないの、
アハハハハ。

ま、
これもあれも雑誌『クレイジー・ヤン』を
作ってきたおかげですね。
コウはどうしてソーイングするの?
コウはどうして服を作るの?
コウはどうして教室をやってるの?
コウは何をしたいの?
と絶えず問いかけ続けてくれた
ダーリンことツルシカズヒコこと
クレヤン編集長のおかげだよね、ホント。

ファンと自称して近づき
アタシからツルシカズヒコを引き離そうと
画策した「オンナ」たちの陰謀に
(私は彼女たちを「男性脳」と理解している)
屈しなくて本当によかったと思います。

ま、それも、
「裁縫を主体的に選びとったように」
(サイゾーウーマンのインタビュー参照)
他人の意見をじっくり聞いた上で、
揺れ動きまくった上で、
自分の頭で考え、自分で選びとった結果、
ってことだけどね。

というわけで、
昨日、受けた雑誌『hito』(ヒト)さんの
インタビューでも話したんだけど、
裁縫を単なる「優しいオンナ」や
「女らしいオンナ」や「いい人」、「いい母親」
という見方でのみとらえるのは間違いだと思う。

私が伝えたいことは、
おおまかに言って、
自分は自分、
自分の基準は自分でよし、
自分がやりたいことをやればいい、
やりたいことをやろうとする自由を
はばむヤツらとは戦いたいなあ、
ってことですかね。

コウ手芸部に来る人で
まわりの裁縫出来る人に聞いたら
「高価なミシンじゃなきゃダメ」とか
「きちんとした学校で教わらないとダメ」とか
「不器用じゃダメ」とか
「しつけや印つけしないと」などなど、
いろんなダメ出しをする人がいて
自分には出来ないと思い込んでいた、
という人がわりと多いんだけど、
(というのを言い訳にやろうとしなかった、
ってこともあるだろうけれど)

そういう話を聞いたとき、
私はこう言います。
「たぶん、その人はあなたに
裁縫してほしくないんだと思うよ」。

でも、
そんな風に自分の特権を死守したい人も
(裁縫が出来るという特権意識がある女性も
私は「男性脳」と理解している)
嫉妬深い人も、
それは個人的な性格から
そんなイジワルを言ってるんじゃないと私は思う。
イジワルを単なる性格のせいにしちゃうとか、
まして女は嫉妬深いから、なあんてことにしちゃうと、
問題の本質が見えなくなる。

裁縫しちゃいけない人なんてどこにもいないよ。
裁縫する人、もっともっと増えてほしいなあ。

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●ココログ「服を買わない生活」で
『裁縫女子』とジェンダーとフェミニズムを書きました。

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』(リトルモア)書評↓
http://bit.ly/fHvj35

●コミックエッセイ『裁縫女子』(リトルモア)は
↓で最初の4ページが読めます(無料)。
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●歌人の枡野浩一さんとの
『裁縫女子』についてのユースト対談は↓
http://www.ustream.tv/recorded/12750111

●写真家の大野純一さんとの
『裁縫女子』についてのユースト対談は↓
http://www.ustream.tv/channel/ohnojunichi