ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

雑誌創刊と大イベント

クレヤン11号の「編集長インタビュー」のテープ起こしを始めた。
昨日、インタビューをした小幡恵さんの取材テープである。

『週刊SPA!』が創刊された1988年はソウル五輪の年だった。
小幡さんはSPA!創刊当初の表紙の担当編集者だったので、
ソウル五輪絡みの表紙の話をしてくれている。

たとえば、10/6号は瀬古利彦と中山竹通の表紙である。
これは山中湖のマラソンチームの合同合宿での写真なのだそうだ。
トレーニングウエアがいかにも21年前で懐かしい感じがする。

SPA!1988年10/6号

ところで、なるほどなと気づいたことは、
SPA!の創刊がオリンピックの年だったということ。
当然、僕もSPA!の創刊の年に、
ソウル五輪が開催されたことは知ってはいたが、
たまたまそうだったという認識だった。

しかし、フジサンケイブループの上層部は、
オリンピック開催の年にSPA!の創刊をぶつけたのである。
SPA!は産経新聞のカラー化プロジェクトの流れで、
創刊されたのだが。

雑誌の創刊時期を、
大きなイベント開催にぶつけるのは雑誌業界のセオリーなのである。
『平凡パンチ』創刊は東京オリンピックの年だし、
『アンアン』創刊は大阪万国博覧会の年だった。

しかし、SPA!の創刊もそのセオリーに則っていたことに、
迂闊にも僕は気づいていなかったのである。

しかし、SPA!の創刊がソウル五輪の恩恵を受けたかどうかは疑問だ。
なぜなら、ソウル五輪開催と同時期に、
日本ではもっと重大がニュースが流れたからだ。
天皇陛下の「ご病状異変」というニュースである。