ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
ひっくるめて「その人」
森まゆみ編『伊藤野枝選集 吹けよあれよ 風よ あらしよ』、
読み始めました。
1916年に大阪毎日新聞に掲載された
「雑音」というタイトルの野枝のエッセイがあります。
雑誌『青鞜』の内部について書いたエッセイです。
野枝と同世代の仲間が、
平塚らいてふのことを話題にして
おしゃべりしているシーンがあります。
らいてふより年下の彼女たちにとって、
らいてふは生き方においても仕事においても、
尊敬するお姉さん的存在なのだが、
らいてふの男関係の奔放さがどうも理解できない・・・
という会話がしきりに交わされているのだった。
私も若い頃にそいう経験
(尊敬に値する上司みたいな人がいた)をしたことがありますが、
人間には多面的ところがあり、
ひっくるめて「その人」なんだと、
年齢を経た今は考えられるようになりました。
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